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養老保険が普及した理由と歴史的背景

2014.03.07

3. 女性の社会進出

今でこそ女性の社会進出が進んできましたが、養老保険が誕生した時代は男性が働き女性が家を守るのが一般的でした。こうした点も膨大な死亡保障需要を生み出した大きな要因です。

※統計局のデータを参考にすると、1955年末時点で女性の就業率は概ね38.9%、2013年では62.5%ほどで、1.5倍以上に増えています。

4. 保険料控除という優遇制度

生命保険料控除や年金保険料控除等の優遇制度が設けられたことも大きな躍進の理由の1つです。これはアメリカやイギリス、フランスなどの先進主要国では認められていない日本特有の制度です。ドイツでも条件付きで一部でしか認められておらず、日本の保険会社が国から手厚く守られていることがわかります。

海外から輸入する農産物に高い関税を掛けることで国内の農家を守るのと同じように、保険法で海外の保険に加入するのを禁じたり、保険料控除の優遇制度を敷いたりしているのです。無論、そのしわ寄せは買い手側に巡って来るのですが…。

参考までに2013年1月現在の財務省の公表している「わが国及び欧米諸国の生命保険料、損害保険料及び地震保険料控除制度の概要」は以下の通りです。

・日本
生命保険及び地震保険に係る保険料を支払った場合には一定の保険料控除が認められる。また、平成18年末までに締結した一定の長期損害保険契約については保険料控除が認められる。

・アメリカ
保険料控除は認められない。

・イギリス
保険料控除は認められない。

・ドイツ
生命保険又は損害保険(対人のみ)に係る保険料を支払った場合には、社会保険料等と併せて、実額による一定の保険料控除が認められる(給与所得者は、社会保険料等に対する一定の概算控除も認められる)。

・フランス
原則として、保険料控除は認められない。


保険料控除を除けば、養老保険を取り巻く環境は大きく変化しています。それに伴い、定期特約等の様々なオプションも考えられてきました。今後も時代の変化によってその機能に付加価値が加えられていくかと思います。

最後に


高度経済成長と高金利を背景に広まった養老保険ですが、時代は大きく変化しました。その変化に伴って定期特約等の様々なオプションが考えられてきましたし、今後も付加価値が加えられていくことだろうと思います。

保険への加入を検討する際には、その商品が誕生した背景や本来的な存在意義も踏まえつつ、時代に合致しているか、自分のニーズに合っているかを多角的に検討することが大事です。有識者が切り取った商品性や、クローズアップされた一部の数字に惑わされず、本質を見極めましょう。

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