1. ヘッジファンドや海外投資の情報なら海外投資新聞 HOME
  2. グレート・プレジデント
  3. 白石徳生社長インタビュー
  4. 危機こそ絶好の投資のチャンス/白石徳生

白石徳生社長インタビュー

危機こそ絶好の投資のチャンス/白石徳生

2014.10.15
【私の資産運用体験記】

ベネフィット・ワン(東証2部上場)
白石徳生 社長

成功談・失敗談を含めて、これまでの個人的な資産運用の体験談を白石社長に伺いました。


最初の投資体験は数十万円の外貨投資

――個人的に資産運用はされていますか?

それなりにやっています。投資をする利点は、世間の情報に敏感になること。頭の体操にもなりますし、刺激にもなります。投資対象は株式と外貨が中心です。投資はあくまでも余裕資金で、全額損失して無くなってもかまわないくらいの気持ちでやっています。

――最初のご投資体験は?

最初に投資したのは外貨預金で、20代半ばくらいのことです。ドル/円相場が1995年に80円を割るような円高になって、そのときに「これは絶対に行き過ぎた円高だ」と思いました。専門家の中には50円までいくという人もいましたが、「そんなことがあるわけがない」と感じたのです。

最初でしたから、投資金額は数十万円程度でした。その当時は広尾にオフィスがあって、オフィスの階下にシティバンクがあったので、そこで外貨を買ったのが初めてでした。

――その次にご投資されたのは?

30代の前半くらいに当社の上場計画がもちあがり、IPO(新規株式公開)の話をし始めた頃に株式投資を始めました。2000年前後の、IT・IPOバブルが始まるくらいのことです。それまでは株式投資などやったこともなかったので、IPOを機に株式の勉強をする意図もありました。

結果的に、これが株式投資を始めるにはとてもいいタイミングで、バブルが始まる前で株価がとても低かったのです。そのときに、株主優待の利回りがいいものを中心に買い始めました。「牛角」を買収した「コロワイド」を買ったのが最初です。これらの株は今でも持ち続けています。「コロワイド」は(500株以上の株主には)年間4万円の食事券が付くのでお得ですよ。

永遠に下がり続ける相場はない

――ほかには何か投資をしていますか?

リーマンショックのときには豪ドルを買いました。このときは豪ドル/円が55円近辺まで下がっていたので、非常に割安で買えたのです。

――相場の底値を拾うコツというのはあるのですか?

私はオーストラリアにも家をもっているので、物価や購買力平価を考えたら、「これは行き過ぎだ」と思いました。相場は急落すると、みんなまだまだ下がると錯覚しがちです。そこで平常心をもって対応すればいいのです。3年前のユーロ危機の際にも、ユーロを95円近辺で買いました。あの時も、周りではユーロ/円は90円を切るという人が大半でした。

投資は長期投資が原則です。短期売買をしている人は、危機の際に慌ててしまいます。普段は放っておくと大きな社会現象が起きたとき、客観的に市場を俯瞰すると市場の反応が行き過ぎであることに気付くのです。リーマン危機やユーロ危機のように、○○危機と名がつくときは、市場が行き過ぎている可能性が大きいと思います。

投資は長い目で見ることが大切です。5年~10年サイクルで市場を見れば、相場が行き過ぎている際にも冷静に対応できます。そんなにむずかしい話ではなくて、循環的に見れば、バブルやバブル崩壊が「そろそろ来るな」というのがわかります。歴史は繰り返すのです。

最近では、アベノミクスの前にすでに株価は上がると思っていましたが、これはシリコンバレーの様子を見ていたからでした。シリコンバレーでは再びIT企業がすごく活況を呈していたので、この勢いはまた1年以内に日本に上陸してくるなと感じたのです。それにアベノミクスが加わったので株価上昇が加速したという印象です。

今の株価上昇は東京オリンピック前まで

――これまでご投資されたのはすべて長期投資をしているのですか?

長期保有するものと、一部は利食うものもあります。実は本当にむずかしいのは、買うときよりも売るときのタイミングですね。実際、売るタイミングを残して塩漬けになっているポジションもあります。ただし、それも長期保有するつもりなので損切りをするつもりはありません。

あるいはどうしてもお金が必要になったときには売ります。税金を払わなくてはいけないとか、土地売買の決済時期とか……、そのときにたまたまタイミングが良ければ利益が出ます。必要に迫られたとき以外に売るのが一番むずかしいですね。

――現在はどのようなポートフォリオですか?

外貨と株式、両方とも保有していますが、今は株式にウェイトを移しています。一時高めていたキャッシュポジションはほぼなくしました。日本株が中心ですが、ドル建てとユーロ建ての利回りの高い劣後債、銀行の債権などにも投資しています。これらも短期売買はしません。10年を目安にした長期投資が基本です。

――今後の相場環境はどうですか?

今は循環的バブルの上昇過程にあり、この状況は2020年近辺まで続くのではないでしょうか。それまで株価は上がり続けるでしょう。

さらに、これだけ積極的な金融緩和を行っているので、市場の資金は潤沢です。国策として国が株高を演出しているのに、それに逆らってもあまりよいことはないでしょう。特に初心者の方はマネー誌などのあまり細かい情報に振り回されずに、シンプルな投資を心がけるべきです。

ただし、今の状況は、5年以上は続かないでしょう。まだ余波は残っているかもしれませんが、2020年の東京オリンピックまではもたないと見ています。

【企業データ】



株式会社ベネフィット・ワン




【会社概要】
設立:1996年3月
市場:東証二部
資本金:15億27百万円(2014年3月末日現在)
売上高(連結):203億56百万円(2014年3月期)
従業員数(連結):1,032名(2014年4月1日現在)
事業内容:福利厚生事業、インセンティブ事業、CRM事業、パーソナル事業、BTM事業、旅行事業、ヘルスケア事業、コストダウン事業
http://www.benefit-one.co.jp

「サービスの流通創造」を経営ビジョンに、ユーザー課金によるサービスマッチングサイトを展開。主力の福利厚生アウトソーシング事業では、宿泊・レジャー・グルメ・健康支援・育児介護などお得なサービスを幅広く取り揃え、働く人々の生活をサポートしています。また、同事業で培ったサービスを基盤に事業の多角化を図るとともに、2012年からはグローバル展開を開始。現在アジアおよび米国の全6ヶ国・地域へ進出しています。

 


特集「白石徳生社長インタビュー」の記事一覧
もっと読む
  • 危機こそ絶好の投資のチャンス/白石徳生
    2014.10.15

日本国内では入手困難の高利回り実績のある一流海外ヘッジファンドへの投資機会を手に入れるノウハウを限定公開!

あわせて読みたい

2015.01.19
弊社のミッションは「Made in Japan」から「Made with Japan」です。具体的には日本企業が世界を視野に入れたイノベーションを実現できるようにするために、日本と海外を行き来できるハイブリッドな人材として外国人留学生を企業に紹介しています。 …続きを読む

海外投資新聞に関するみなさんの声
関連する海外投資新聞の記事
ページトップへ