1. ヘッジファンドや海外投資の情報なら海外投資新聞 HOME
  2. グレート・プレジデント
  3. 眞島行彦代表取締役社長インタビュー
  4. 創薬ベンチャーの雄……新薬開発で化ける日は遠くない/眞島行彦

眞島行彦代表取締役社長インタビュー

創薬ベンチャーの雄……新薬開発で化ける日は遠くない/眞島行彦

2014.09.18
【我が社の成長と拡大の展望】

株式会社アールテック・ウエノ(東証ジャスダック上場)
眞島行彦(ましま・ゆきひこ)代表取締役社長

創薬ベンチャーであるアールテック・ウエノの魅力、課題、成長の展望を眞島社長に伺いました。


新薬の開発は間近

――御社の企業概要をお話し下さい

当社では現在、2つの医薬品で収益をあげています。1つ目は「レスキュラ」という点眼薬で、緑内障や高眼圧症の治療に使われています。これは当社の自社開発品です。2つ目は「AMITIZA(アミティーザ)」という便秘薬で販売も好調です。こちらは米国の創薬ベンチャーであるスキャンポ社の受託製造をしています。これらが二本柱で、年間に60億円程度の売り上げを計上しています。

――創薬企業としての進捗状況は?

この2つの製品だけだと先細りしますので、これらがあげる収益を原資に、新薬の開発を進めています。現在、新薬の開発の中で一番進んでいるのは、網膜色素変性の治療薬で、これがフェーズ3まで進んでいます。



フェーズ3は最終段階の試験ですので、この後、承認申請を行い当局に承認されると売上が生まれます。また、重症ドライアイに効く新薬の開発もフェーズ2まで進んでいます。こちらは大手製薬企業へのライセンスアウトを予定しているため収益化が視野に入ってきました。私が2005年に社長に就任してから始めた創薬ビジネスが、ようやくこれから開花しようとしている段階です。

――社長が2005年に慶應義塾大学医学部眼科助教授をやめられて、この会社に入られたきっかけは何ですか?

1989年にアールテック・ウエノを設立した薬理学・生理学分野の第一人者である上野隆司博士が、私の大学の同級生だったのです。また、当社が創薬に軸足を移そうとしていたのが、ちょうどこのころのことでした。これらの条件が揃っていたので転職を決め、2009年には社長に就任することになりました。

10年後の果実を待ってもよし 途中で利益に換えてもよし

――アンメット・メディカル・ニーズとはなんですか?

今現在は満足のいく治療法がない医療領域に対応するニーズです。世の中には病気がたくさんあって、皆さんが知っているのは実はごく一部。一般の人が知らない病気はまだまだたくさんあるのです。多くの患者さまが、有効な治療法や治療薬がないことで困っています。私たちは特にその領域で、新薬の開発を進めているのです。

――薬の開発にはどれくらいの年月がかかるのですか?

薬というのは開発から承認まで10年以上かかります。また、研究開発には100億~200億円かかるのが一般的です。さらに、研究開始から承認に至るまでの確率は2万5000分の1と言われています。



ただしその多くは基礎研究段階で姿を消していますので、当社のようにすでに何本ものパイプライン(新薬の候補となる化合物の開発段階)をもっている場合、成功確率は格段と高くなるのです。すべての新薬開発が成功するとは限りませんから、パイプラインは数多く持つことが必要です。

一番お金がかかるのは臨床試験の段階ですが、ベンチャー企業は多くの場合、薬が「もしかしたら効くかもしれない」という臨床段階でライセンスを売り渡し、多額の資金が必要な臨床試験は大手の製薬会社にバトンタッチすることもできます。最近は、臨床試験の初期はベンチャー、後期は大手という棲み分けが進んでいます。

当社では網膜色素変性治療薬については完成まで自社で行い、重症ドライアイ治療薬については、フェーズ2の結果を持って大手製薬企業へのライセンスを行う予定ですので、これらが今後の成長ドライブになってくると思います。



――眼科と皮膚科の医療分野に特化されたのはなぜですか?

私が眼科専門医ですから、の専門分野ということがあります。また、飲み薬や注射薬などを体内に入れる場合、全身性のさまざまな副作用の可能性があります。ただし、例えば点眼液や塗り薬をはじめとする局所薬の場合、その心配が少ない。眼科と皮膚科分野は、全身性の疾患に比べ新薬開発でドロップアウトする確率が低いのが特徴です。

――新薬の承認がおりるまで日本は時間がかかると聞きますが

今はそんなことはありません。国の政策変更で、期間が短期化してきています。そうしないと日本の医薬品メーカーの競争力が落ちますから。

――今後の成長の見通しと展望は?

当社はベンチャーといっても、すでに販売している薬の着実な収入がありますので、その利益を使って新薬開発を有利に進めることができます。受託製造から創薬企業へと脱皮するビジョンは、かなりの確率で開けています。成功するのがむずかしい世界ですから、新薬の開発成功には大きな価値があります。ひとたび開発に成功すれば、市場は広く世界に開けています。

【企業データ】

株式会社アールテック・ウエノ

http://www.rtechueno.com/

アールテック・ウエノは2011年に神戸ポートアイランドに先端医療技術の研究開発拠点を整備。研究者が集結している神戸のメリットを最大限に活かし、研究者間の交流や効率の良い研究開発を進め、グローバルな医薬品会社を目指している。2008年4月、東証ジャスダック市場上場。

[使命]
・生活の質を向上させる医薬品の開発
・株主還元(安定と成長)
[強み]
・豊富な研究開発パイプライン(開発品)
・財務基礎のしっかりした創薬ベンチャー
・強い産学連携
[戦略]
・ニーズに合った医薬品の開発(医師目線)
・ミドルリスク、ハイリターン


収益性の向上と積極的な株主還元を実現(2014年3月期)
・ROE(自己資本利益率)=12.3% 早期目標達成!(医薬品業種の平均は8.4%)
・1株当たり配当=25円 配当性向45.4%(同40.6%)
・DOE(株主資本配当率)=5.6%=12.3%(ROE)×45.4%(配当性向)(同3.4%)


 


  • 創薬ベンチャーの雄……新薬開発で化ける日は遠くない/眞島行彦
    2014.09.18

日本国内では入手困難の高利回り実績のある一流海外ヘッジファンドへの投資機会を手に入れるノウハウを限定公開!

あわせて読みたい

2012.10.30
1998年の外為法改正以来、日本の個人投資家による「海外投資」が解禁されました。国内銀行の低金利に飽きたらず、今や、15万人以上の個人投資家が、日本の証券会社や銀行を介さずに「海外ファンド」を直接購入する時代になりました。 …続きを読む

海外投資新聞に関するみなさんの声
関連する海外投資新聞の記事
ページトップへ