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写真で届ける世界遺産(ドイツその8、奇跡の伝説があるヴィースの巡礼聖堂はドイツ・ロココの傑作)

MR.世界遺産
MR.世界遺産
世界遺産巡りを趣味とするIT企業の会長です。出張や観光で海外の遺跡を数多く見てきましたが、中世ヨーロッパの石の建造物に魂を揺さぶられるような感動を受けることがあり、今は世界遺産を中心に旅をしています。既に世界遺産936件中、143件を訪問しましたが、うち115件がヨーロッパです。今後も旅を続け、世界遺産の魅力をお伝えできればと思います。

 ドイツ南部、バイエルン州の小さな村で農婦が見つけた木彫りのキリスト像は、1738年にその目から涙が流れ落ちるという奇跡を起こしました。この奇跡を信じ、礼拝しようとする人々のために建設されたのがこのヴィースの巡礼聖堂です。

 ミュンヘンからブーフローエで乗り換えて、フュッセンまで列車で2時間、さらにフュッセンからバスで45分。列車は1時間に1本ありますが、バスは1日に5本しかないので、帰りのバスの時間確認はお忘れなく。

 バスに乗り10分程で見えてくるのが、ロマンティック街道で、最も人気が高い、このノイシュヴァンシュタイン城。揺れるバスの中から、コンパクトデジカメで、望遠を伸ばしてやっと撮りました。


 同じバスに日本人が数名乗り合わせていましたが、皆さんここで降りてしまい、バスの運転手さんが「おまえは、降りなくていいのか」と心配顔。ここからヴィース聖堂までの35分間、このバスは貸し切り状態でした。

 さて、のどかな草原の向こうにヴィース聖堂が見えてきました。周囲は牧草地で馬がのんびりと、牧草を食んでますが、そのまっただ中に規模は小さく、簡素な外見の聖堂があります。この右側の道路を歩いて行くと入口があります。


 この写真はヴィース聖堂の建物の裏側です。左が入口です。


 聖堂の建設を手がけたのは、漆喰装飾を得意とする建築家の弟と、フレスコ画を得意とする兄の2人で、ツィンマーマン兄弟。1746年から11年かけて建設された内部に足を踏み入れると、最初に見えるのが正面内陣です。

 もう言葉に言い表すことができないほどの感動で、ただ立ち尽くしてしまいました。


 ミサが行われている間は、写真撮影はできませんが、終わるとOKのようです。多数の観光客が驚嘆しながら、シャッターを押していました。


 斜めの角度からの写真ですが、どこから見てもロココの荘厳華麗な空間が広がります。


 天井のフレスコ画。


 そして最後に、入口の上部の装飾です。


 間違いなくドイツ・ロココ様式の最高傑作と言えるでしょう。ずっと見ていたかったのですが、1日5本のバス便なので、後ろ髪をひかれる思いで聖堂をあとにしました。

 ヴィースの巡礼聖堂は1983年に世界遺産に指定されました。

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