昨年最も儲けた「虎の穴」出身36歳アップル王子
虎の穴出身のアップル王子が本領発揮

昨年のヘッジファンド業界は歴史的な大敗北を喫した年でもあり、相場が急変した第3四半期(7~9月期)だけで850億ドルもの資金流出が起きたほど。そこで、タイガー・グローバルが残した45%というリターンは驚異的というほかない。
ただ、結果的に見ればとてもシンプルな1年だった。それは、アップル株をいくら持っているかで勝負が決まった年だったからだ。米証券取引委員会(SEC)の書類によると、タイガーはアップル約230万株を保有。年初から3割以上も上昇しているのだから、持ち続けていれば勝てるのは当然だ。
36歳の天才は、伝説のヘッジファンドであるタイガーマネジメント出身。創業者ジュリアン・ロバートソン氏の下で鍛えられた、いわば「虎の穴」出身のスーパーエリートでもある。
ただ、おもしろいのは師匠とはまったく、やり方が違うのだ。
