東京電力の19人の議員活動は「福利厚生」?
19人の東電「組織内議員」
組織内議員という言葉は、電力業界では広く知られた言葉。文字どおり組織とは電力総連系の議員ということになる。問題となるのは、対外的に電力料金の値上げを迫りながらも、議員に社員としての給与を支払っていることだ。東京・杉並区の安斉昭議員が現職の東電社員であることは、すでに同社も認めている。ただ、ゆかしメディアが調査しただけで、「組織内議員」は東電管内だけで19人もいる。現在も現役社員かどうかは本人も会社も公表しておらず不明だが、以下はその議員たちだ。
◆東京都 安斉昭(杉並区議)、相澤耕太(八王子市議)、石黒達男(練馬区議)、大石富巳夫(立川市議)
◆神奈川県 石渡由紀夫(横浜市議)、山田益男(川崎市議)、井原義雄(小田原市議)
◆埼玉県 黒澤三千夫(熊谷市議)、矢島章好(春日部市議)
◆千葉県 天野行雄(千葉県議)、吉田峰行(市原市議)
◆群馬県 角田修一(前橋市議)、山田光次(高山村議)
◆栃木県 駒場昭夫(宇都宮市議)
◆茨城県 小室正己(水戸市議)
◆山梨県 卯月政人(大月市議)
◆新潟県 相澤宗一(柏崎市議)
◆福島県 高萩文孝(双葉町議)
◆静岡県 鈴木秀郷(沼津市議)
東電管内の関東地方以外にも、原発が立地する柏崎市(柏崎刈羽)、双葉町(福島第一)や、あるいは山梨、静岡といった支店などが所在するところまでカバーエリアは広範囲にわたっている。