始まりそうなパナソニック本社の大リストラ
「本社をシンプルに」と宣言

大坪社長が方針として掲げた項目の中に、「本社機能改革」があったという。「小さな本社にすべきだと訴え、本社をシンプルにすると宣言していた」(パナ中堅社員)
パナソニックは旧松下電器産業時代、創業者の松下幸之助の意向もあり、人員削減と無縁な会社だった。だが、その亡霊にしばられ、リストラが遅れたことが明白になったのが10年前。以来、中村邦夫現会長が社長になったのを機に、「聖域なき改革」に取り組み、いつでも必要に応じてリストラする会社になった。
だが、「明確な削減数の目標を掲げて肩たたきをやってきたのはドメイン。本社が数値目標を迫ることはなかった」(パナ役員OB)という。