シャープ「鴻海ショック」で工場見学会は廃止に
謝られても…

総会は、業績悪化に対する片山幹雄会長の謝罪で始まった。全役員が沈痛な面持ちで起立。「株価もふくめ、株主のみなさまのご期待にお応えすることができず、誠に申し訳ありません。業績の回復に向けて努力を傾注してまいります」
しかし、会場からの拍手はまばら。今のシャープが、努力で何とかなるほど甘くないことを、株主はわかっているからだ。「シャープがつぶれるかどうかという、これだけの異常事態」「きょうは質問時間を制限しないで」と発言する株主には、「その通りや!」という賛同の声が上がった。
株主からの質問は、物騒なうわさが飛び交う鴻海との提携について集中した。