「お金のためではない」尖閣諸島、2つの名家の思い
欲張りでやっていると思われるのが不安

「Aさんと話をしているのに、Bさんに売ってしまおうという信条は持ち合わせていません。スタートラインに立っているのは東京都で、最初の話を飛ばして、国(と話す)ということは考えていません」
あくまでも東京都との交渉を最優先する考えを明らかにした。これまで40年に渡って、民間から数十社のオファーがあったという。海外企業かどうかは定かではないというが、売却しなかったのは「経済的な理由で購入したわけではありません」というからだ。それだけに「栗原家が欲張りでやっていると思われることが、ちょっと不安です」とも述べた。
売却すれば数十億円などという報道が躍るなどしたが、そもそも儲けることを目的に所有したわけではないために、儲けなど考えてもいないのだ。
そこには、前オーナーの古賀家と、栗原家との約束があった。