橋下市長国政進出で、どうなる3人の問題区長
国政進出の後、人材がいない

「東京都の場合、後を任せられる副知事(猪瀬直樹氏)が明確だった。大阪市の場合は市長が辞めたら後戻りしてしまうから、絶対に無理」(財界関係者)というものと、「日本を変えようという機運が盛り上がっているいまがチャンス。橋下市長は国政に出る」(大阪府職員)というもの。
仮に橋下市長が辞任して大阪市長選が行われると、「前市長の平松邦夫氏が出馬する」(大阪市職員)とみられている。平松氏に勝てそうな“ポスト橋下”は見当たらない。これが、「橋下市長、国政進出」を否定する根拠となっている。
一方で、「橋下市長が全面バックアップするといえば、出てもいいと考える有名人が複数いる。これまでに『出ない』といってきた人物でも、『お国の一大事』と考えて腹をくくる可能性はある」(市議会関係者)というのが、「国政進出」説の理由だ。
見通しが不透明な中、不安を抱えているのが大阪市の公募区長たち。24区のうち18人が外部からの登用だった。相当な権限を与えられた区長たちはさまざまな独自改革を打ち出し、近くまとまる来年度予算では、完全に区長が自由にできる数千万円の予算枠もある。
ある市役所職員は次のように話す。