スカイマーク大富豪社長に「暴行」の汚名が
機長判断を否定「CA交代できぬ」

ただ同社は、今年に入ってから、挑発的なサービス姿勢を示した「スカイマークサービスコンセプト」を発表し物議をかもすなど、常に話題には事欠かない。
さて、時はさかのぼって、2010年2月5日、羽田発福岡着のスカイマーク便。オーストラリア人機長は、客室乗務員(CA)が風邪気味で声が出ないことを確認したため機長判断で、CAの交代をスカイマークに要請。ところが、西久保氏らは交代を拒否し、元機長の乗務も認めらなかった。自宅待機を命じられ、後日、契約(出向扱い)を打ち切られている。
白石哲裁判長は「機長の乗務可否の判断は正当なもので、最大限尊重されるべきもの。国交省から(スカイマークが)厳重注意を受けたことが正当性を裏付けられる」とした。
しかも、交代できない理由の一つに「交代要員はいない」というものがあった。結局は自宅で非番のパイロットが出社し、予定時刻を1時間以上も遅れて出発することになった。
スカイマークは後日、国交省から厳重注意を書面で受けた。ただし、同社にとって良くないのはこれだけではなかった。