関西電力、社員給与16%減も「まだ甘い」の声が
「来月の手取りは2割以上減りそうだ」

2011年度の関電社員の平均年収は790万円だった。いったん膨らんだ生活費を圧縮することは簡単ではない。「家族で支出を減らす相談をしたい」と話す。
関電のコスト削減計画は、総額約1553億円という。人件費で345億円、燃料費などで486億円、設備関連で66億円、修繕費で287億円、寄付金・広報活動で370億円を削減する。これだけやっても支出額が収入額を上回るため値上げ申請したのに、それでも他社に「甘い」といわれる。なぜか。
ある電機メーカー社員はこう話す。「たとえばシャープ。約2900人の早期退職、給与カットのほかに、仕事のやり方を根本から見直すためにコンサルに入ってもらって血まなこになっている。関電にそこまでの必死さは感じられない」
今回関電は、人員計画については定期採用の抑制しか発表していない。