突然10億円課税された会社員
「ひじょうに理不尽だ」

男性の代理人である中村和洋弁護士が、このような見解を発表した。「理不尽」「センスを疑う」とはどういうことなのだろうか。まずは事のあらましを振り返る。
競馬ファンの会社員男性(39)は3年間で、累計約28億7000万円を馬券購入につぎ込み、累計約34億7800万円の配当を得た。純利益は差し引き約1億5500万円になる。だが、実際に大阪国税局から課された金額は約6億9000万円という巨額となった。当然支払うことができず、大阪国税局が大阪地検に送検し起訴されて、現在は法廷で争われている。
またその他、地方税約1億7000万円、延滞税も合せて10億円以上の支払いを求められている。これでは、たとえ一生をかけても支払うことは不可能だ。では、なぜこのような理不尽な出来事が起きてしまったのか。