政治対策も復活? 自民復活で喜びすぎの関西電力
「橋下が参院に出たら全力で阻止してやる」

その実力にかげりが見えたのが、昨年の大阪市長選だった。橋下徹市長誕生を阻止しようと、関電は社を上げて取り組んだもののかなわず、政治対策を行ってきた社員たちはなりをひそめた。だが、今回の衆院選で自民党が大勝すると、来年夏の参院選に向け、明らかな動きを見せるようになってきた。
「大阪では谷川秀善参院議員が引退を表明しているが、この後任に推す人材が決まっている」「元知事の太田房江さんが後釜をねらっていたが、むずかしい」「橋下(市長)が参院に出るようなことがあっても、全力で阻止する」
関電社員が、こうした会話を楽しげにするようになってきた。
だが世間の目は厳しい。春の電力料金値上げに向け、社員の夏のボーナスをゼロ、役員の年賞与を2年連続でゼロにするなど徹底ぶりをアピールする関電だが、「まだまだ甘い」という声がある。