国会議員所得ランキング2008、1位は8.4億円
最もリッチ議員の多い政党は?
ざっとランキングを見渡してみて、超大物議員はなぜいないのだろうか? そう思った人はいるだろう。これはなぜかというと、大臣規範というものがあるからだ。公私をはっきりと分けて職務に廉潔性を持たせるという意図がある。日本の国務大臣と副大臣、大臣政務官に官房長官を含め、そうした役職の人たちの行動規範のことをいう。これは、中央省庁が再編された2001年に取り決められたもので、その内容は歴代の内閣による話し合いで作られた。
主な内容としては3点あり、まず最初に大規模な政治資金パーティーの自粛。そして株式などの有価証券、不動産、ゴルフ会員権などの取引の自粛。3つ目に営利企業や、報酬のない名誉職などを除いた公益法人の役職員との兼職を禁止というものがあげられる。つまり投資はダメ、事業はダメ、パーティーもダメ。ただしあくまで規範であって、脱法行為で政治家、ひいては人間としてモラルを問われるが、違法にはならない。
その点、野党議員は規範にかからないために、政党別では民主党がトップで2636万円となっている。次いで自民党2492万円、国民新党2439万円、社民党2281万円、公明党2029万円、共産党1964万円という順番になっている。民主党は上位陣が兵員をグッと押し上げ、国民新党はベテラン議員たちの少数精鋭政党のため平均値は高くなっている。
今年の夏は政権交代を賭けた決戦が控えている。
読者の皆さんの選挙区の議員はランキングに入っているだろうか? そして、その報酬に見合った仕事をしているといえるだろうか? こうした観点から候補者を選ぶのもありかもしれない。(つづく)

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