パナソニック社長の決算発表欠席、英断か責任逃れか
社長出席が慣例だが…

一方、大阪での説明者は広報担当役員。東西ともに社長が姿を見せなかったことに対し、一部の記者が問いただしたというが、担当役員は「社長が説明するきまりはありませんので…」と濁したという。
古くからの慣例を知る記者は、「中村邦夫さん(前々社長)以来、社長が本決算、中間決算を説明するのがパナのしきたり。よくも白々しいことを言う」と担当役員を批判したが、津賀社長に対しては「しきたりそのものを変えたかったのだろう」と理解を示した。
証券アナリストも、「昨年秋に2期連続で7000億円超の最終赤字になることを表明したのは津賀社長だったし、3月の中期経営計画も社長が説明している。今回発表した本決算発表と2014年3月期の予測は、すでに社長が説明したものとほぼ同じだから、説明責任の面では出る必要がないと判断したのだろう」と見た。
実は、トップが出ない本決算発表に動揺したのは、パナ社員だった。パナ関係者はこう話す。