1兆円の遺産相続に決着、最後に愛が勝った大富豪
風水師は詐欺師だった

陳被告は、2007年、香港の大富豪、ニナ・ワンさんがガンのために69歳で亡くなると、遺書があることを理由に相続権を主張した。ところが、ニナ・ワンさんが慈善活動の為に設立した団体「チャイナケム」が、遺言書が偽装だとして反論。双方とも超一流の弁護士を起用して約9カ月に及ぶ法廷論争が展開された。
陳被告はワンさんと長年の付き合いがあり、最後は愛人関係にあったなどと主張した。一方、「チャイナケム」を運営するワンさんの家族は、ワンさんは病床で「遺言書に陳氏の名前を入れる事などが、永遠の命や寿命を保証するだろう」といわれ、陳被告に騙されたとした。裁判には双方合わせて7億円以上が費やされたとされる。