CM拒否られたパナソニック、民放のありえない言い訳
スマートTVを許さない日本?

放送とネットを融合する「スマートテレビ」は世界で広がっている。韓国では当たり前に売られているし、グーグルも虎視眈々とねらっている分野。だが、民放各社は、パナのテレビが放送局と家電メーカーでつくる電波産業会の運用規定に違反しているとした。「テレビ起動時にはテレビ映像を画面全体に映すことが望ましい」とする規定で、視聴者が番組とネットとを混同しないようにするためだという。
放送は公共の限られた電波を使用するので、放送局は国の認可が必要であり、番組内容は「放送倫理検証委員会」によってチェックされている。「ネットの世界はいい加減なものも多く、テレビ放送と同じ画面に混在することは危うい」とあるテレビ業界関係者はいう。
一理あるが、今回の一件で放送各社は大口広告を自ら締め出し、広告費をWEBに取られてしまった。かつて、テレビ放送の合間にテレビ受像機のCMを流すという放送とメーカーとの共存関係が崩壊したことを印象付けた。