「ウソツキ検事はこうして生まれた」大阪地検特捜部証拠改ざん事件「闇の番人」田中森一(2)
仕事は叩き上げ、出世はキャリア組と閨閥

検察庁は法務省の一機関、検察上層部は官僚、そもそも基本的に検察の捜査方針はすべて国策によるもの。
前回の田中の指摘も含め、検察庁のそんな体質の中で、障害者郵便制度悪用事件の被告、村木厚子元局長の無罪判決。前田恒彦担当主任検事による証拠物件の改竄による証拠隠滅容疑、当時の前田の上司である大坪弘道特捜部長、及び佐賀元明副部長の犯人隠避容疑で、それぞれ逮捕という一連の事件が発生する。
「証拠品まで偽造とは異例中の異例だけど」
なぜ、そんな事態が生じるのか。