3億円よりも「株主優待」、桐谷広人さんの投資
自己最高は3億円、そしてあふれる優待品
「株は普通の人よりはうまいという自信はあったんですが、株は何年かに1回は暴落が起きたり、何が起きるかわからないものです。今は、株は持つものだという考え方に変わりましたね」
東京都内にある桐谷さんが住む賃貸マンションは、約43平方メートル。一人暮らしにしては十分すぎる広さなのだが、優待の段ボール箱やグッズで、身の置き場もないほど。けもの道のような微かな通路があるだけだ。だが、これこそが投資人生が詰まっており、もっといえば、宝の山なのである。極端にいえば、これだけで生活できてしまうほど。衣食住の「住」以外の要素はほぼすべて満たされてしまう。優待目的で保有する株は約400銘柄。パスケースには、使用期限を基準にして整理整頓されている。
毎日の睡眠時間は2~3時間。優待使用、相場、取材などでほとんど時間がそうだ。
つまり、全部使い切るためだ。スポーツクラブ、映画館、飲食店などへ行くために、自転車で猛スピードで都内を駆け抜ける。「月曜から夜ふかし」でもおなじみになった、マツコ・デラックスさんも驚くアノ光景だ。
しかし、こんなに優待品が多すぎて大丈夫だろうかと心配したが、お世話になった人に贈ることもあるのだそうだ。