年収164万円だった「サザエさん」波平役の永井一郎さん

これは、日本俳優連合30年史の中にも掲載されているが、永井さんが年収を公開したきっかけにクラス会で「1本、30万円くらい?」と聞かれたことだという。
ちなみに、国税庁の統計によれば、1989年(昭和60年)の給与所得者の平均給与は351万7000円(平均年齢40.6歳、勤続年数10.9年)。前年からの伸び率は3.4%という水準で現在からは考えられないほど日本の経済情勢は良かった時だ。
それでも年収は164万円だったのだ。国民的な有名人である永井さんの年収は、一般的な40歳サラリーマンの半分にも満たなかったのだ。
もしも、出演料が1本30万円だと仮定すれば、年間52週の出演で年収1560万円。源泉徴収税10%を差し引かれたとしても年収1404万円になる。