【ビットコイン】夢は「世界征服」の家賃150万円のタワー最上階に住む「失踪社長」
◆3000万円返還求め会社前で抗議
「私達のお金はどこだ!?」

「本当に狼狽しています。お金が返ってくるのかどうか、それが知りたい」。
何とつぎ込んだお金は311ビットコイン(現在約1800万円)。最高で3000万円以上にもなる。
ビットコインとは、通常は中央銀行が発行するお金とは一線を画するもので、インターネット上に存在する仮想の通貨である。それを、1ビットコイン=●●ドルなどと、市場で値が付けられている。実社会でも使うことができる場所はいくつかあるが、中国、ロシアなど規制する動きも一方では出ていた。
魅力は、ウエブマネーのように使用でき、また、考えようによっては税金逃れや、マネーロンダリングなどもやり放題だ。そうした中での、世界でも最大級の取引所であるマウントゴックスの閉鎖なのだ。
ビットコイン市場が大相場を演じたのは昨年。11月には1ビットコイン=1200ドルの最高値を付けた。その1年前には、10ドル以下で取引されていたことから、120倍以上になっていることになる。
そんな中で、4847%というヘッジファンド業界史上最高のパフォーマンスをあげた「Exante」という南マルタ共和国のファンドが現れるなど、一種の異常なバブル状態になっていた。
投資家として興味を持つのは、むしろ自然であり、バーゲスさんも今年1月に入ってから、ビットコインの投資を始めたのだった。
バーゲスさんは毎日、朝から夕方まで会社前に立ち、ボードを掲げて無言の抵抗を試みている。一度、同社の社長であるマルク・カルプレス氏に「お金は返ってくるのかどうか」を直撃したというが、答えを得られなかったそうだ。
そのカルプレス社長は26日に、「日本にいます」との短いメッセージを発表したが表には出てきていない。では、この人物、一体何者であろうか。