「コネ」で掴んだ2兆円とNBAオーナーの座

ビル・ゲイツ氏からバトンを受けて、2001年1月にMSのCEOに就任し2014年2月に退任するまでの14年の長きに渡ってトップで居座り続けた。2012年に米経済誌フォーブスが発表した、「とっくに辞めていなければならないCEO」ランキングなるもので、1位に輝いている。恵まれた経営資源を、モバイルなどの伸長分野に振り分けることができずに、収益チャンスを棒に振ったなどと散々な批評がなされている。
また、とっくに投資家たちからも見放されていたが、米著名ヘッジファンドマンージャーのデビッド・アインホーン氏が、2011年に公に「やめろ」と要求した際には、株価が上がるという皮肉な出来事まで起きたほどだ。
ビル・ゲイツ氏と同じ学生寮に住み、卒業後はP&G、スタンフォード大MBAと進んだが請われて幹部として入社した。この時のMSの他の従業員にしてみれば、たまったものではないかもしれない。日本では、コネが批判されることがよくあるが、実際には、富裕層ほど人脈やコネの大切さをよく知っているのだ。