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LVMHとエルメスが買収戦争を終結で合意

 2010年から繰り広げられてきた、世界最大のラグジュアリーコングロマリットのLVMHによる仏高級ブランドのエルメスの株式買収で、LVMHは3日、正式にエルメスの買収を今後は行わないことを、両者の間で合意したと正式発表した。


ベルナール・アルノー
ベルナール・アルノー氏(右から2人目)と
右は長女で後継者のアントワン氏
 LVMHによると、同社は現在約23%のエルメス株を保有。その多くを大株主に配分し、今後の買収を行わないことにして戦いを終結させるという。LVMH会長のベルナール・アルノー氏は引き続き8%の株式を保有するという。

 両者の戦いが始まったのが2010年10月。LVMHがエルメス株17%を取得したと発表したところからだった。仏の株式取得の公開ルールは5%、10%、15%の時点で課されているものの、LVMHは、デリバティブとスワップで、香港とルクセンブルクの子会社数社を使い分けて、3つの投資銀行を通じてエルメスの株式を取得した。

 表面化しないような手法を使ったことに反発が起き、エルメスは創業家一族が結束して、7割の株式を守ることで団結していた。

 フランスナンバーワンの大富豪であるアルノー氏だが、元々は不動産・建設業であり、現在のブランド帝国は買収によって築き上げてきた。ルイ・ヴィトン、クリスチャン・ディオール、ブルガリなどみなそうだ。長い時間をかけて醸成された高級ブランドは育て上げるよりも買収でさらう。こうした手法には、嫌悪感を持つ勢力も多い。

 2000年のグッチをめぐるケリンググループとの買収合戦では不評を買い敗れている。その後は買収でも対話路線を取ることが主流となっていたが、エルメスに対しては、創業家にまとまりがないと見るや、いきなり宣戦布告したことで、また非難の声も出ていた。

 しかし、こう着状態があまりにも長く続いたために、戦いを断念するしかなかったようだ。一旦はこれで終わったと見るべきか。

 ただし、バーバリーなど大株主がいない高級ブランドもあり、チャンスがあれば今後も買収を狙っていくだろう。

 これまでの経緯は次のとおり。

◆2010年10月 LVMHがエルメスの株17%を取得したと発表し宣戦布告

  同12月 LVMHが20%超に買い増し

◆2011年1月  エルメス一族が連携、持ち株会社、非上場化も検討

  同6月  LVMHがいったん休戦を表明

◆2012年9月  エルメスがLVMHを検察庁に告訴

◆2013年1月 フランス金融市場庁がLVMHに対して罰金を科すと発表

  同1月 LVMHは決定に異議を申し立て控訴院への提訴を発表

  同6月 エルメスがLVMHをパリ地裁に提訴

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