トップ >  ニュース >  カルパースがヘッジファンド4000億円分を全額引き揚げ

カルパースがヘッジファンド4000億円分を全額引き揚げ

 米カリフォルニア州職員退職基金(カルパース)は15日、ヘッジファンドへの投資資金をすべて引き揚げると発表した。現在は24のヘッジファンド、6のファンズオブファンズへの資産配分を行っており、それら全額にあたる約40億ドルが対象となる。米国最大の公的年金基金の決断は、業界に大きな影響を与えそうだ。


カルパース
 テッド・エリオプラス暫定最高投資責任者は「ヘッジファンドは多数ある投資先の中で有効な戦略だが、その複雑さやコストを考えた場合、配分の規模としては大きすぎる」などと語った。端的には、複雑な投資をする割にはリターンが低く手数料が高いということを言いたいわけである。すでに、ヘッジファンド投資を決めた最高投資責任者が今年2月に死亡しており、そうした社内の体制変更も、ヘッジファンドから資金を引き揚げる一つの要因になったかもしれない。

 歴史的な下げ相場となった2008年のリーマンショック時に、全体のポートフォリオが大きな影響を受けにくくするためのヘッジ手段としてヘッジファンドにも資産配分を行ってきた。2006~07年度がマイナス6.8%、2007~08年度が1.6%と運用成績は苦戦していたという背景もあっただろう。

 それに追随するように、他の米国年金基金も採用するようになっていった。カルパースは全体の2%ほどの資金を配分していたが、ペンシルベニア州公立学校教職員年金基金(PSERS)では、全資産530億ドル中の60億ドル以上で、全体の1割以上を占めているところもある。

 カルパースは2013~14年度は年率18.4%で運用。過去の5年間で12.5%、同20年間で8.4%のリターンを誇る。

 コンサルティング会社ウィルシャー・トラスト・ユニバース・コンパリソン・サービスの調査結果によると、運用資産10億ドル以上の公的年金基金の運用成績で、3月までの3年間の公的年金基金によるヘッジファンド投資の平均収益率は3.6%で、PEの収益率10.9%、株10.6%、債券5.7%を下回っていた。

 カルパースは2013年度の成績は平均18.4%。公開株式だけのリターンでも24.8%で、ヘッジファンドでも優勝劣敗がハッキリと別れており、結果が出ないものは淘汰されている。

 ヘッジファンド業界でも20%前後の成果報酬よりも、年2~3%の手数料収入をあてにする部分があったが、その一方で機関投資家からは手数料下げの圧力に晒されてもいた。

 カルパースが、2012年10月時点で保有する主な上位10ヘッジファンドは次のとおり。

◆OZユーリカファンド 5億5800万ドル
◆チャンスハムユーリカ 5億200万ドル
◆ブラックリバーフィクスドインカムリラティブバリューオポチュニティ4億1000万ドル
◆シンフォニーユーリカ 3億300万ドル
◆ブルートレンド    2億7600万ドル
◆アスペクトオルタナティブ 2億6400万ドル
◆ランサムユーリカ   2億3600万ドル
◆PMFダイバーシファイド 2億1700万ドル
◆ブラックリバーコモディティマルチストラテジー 2億1000万ド
◆サットンブルックユーリカ1億2600万ドル

 カルパースは運用資産総額約3000億ドルの米国最大の公的年金基金。カリフォルニア州の3090の公立学校の職員約168万人の組合員の運用を行う。

 それだけに各公的基金の動きに影響を与えることは必至で、市場へ流入するリスク資金が細る可能性もある。

◆「ゆかしメディア」は、10,000を超える富裕層向け記事を無料で提供、月間30万人以上にご利用いただいています。なお、純金融資産1億円以上の方は富裕層限定オンラインコミュニティ「YUCASEE( ゆかし)」にご入会ください(審査がございます)。 著作・制作:ゆかしウェルスメディア株式会社

世界ランキング上位の優秀ファンドで運用するなら|ヘッジファンドダイレクト株式会社

ヘッジファンドとは?わかりやすく解説


日本最大級の富裕層向け情報専門メディア ― YUCASEE media(ゆかしメディア)
日本の富裕層、伸び率世界最大

2013年の日本の富裕層人口は、対前年比22.3%増の232万7000人となったことがわかった。伸び率は世界最大で、人口は米国に次いで世界2位だった。世界全体で富裕層人口は…

世界の富裕層に大人気!

金融資産3000万円~5億円の方限定!相場暴落・金融危機での儲け方とは?【高利回り実績のある一流海外ヘッジファンド】への投資機会を手に入れるノウハウをあなたにも

HF報酬ランキング、2年連続1位は

ヘッジファンドマネージャーの2013年の報酬ランキングが発表され、1位は前年に引き続き2年連続でアパルーサ・マネジメントのデビッド・テッパー氏となった。報酬額は…




世界ランキング上位の優秀ファンドで運用するなら|ヘッジファンドダイレクト株式会社
世界ランキング上位の優秀ファンドで運用するなら|ヘッジファンドダイレクト株式会社

HF報酬ランキング テッパー氏が2年連続3度目

デビッド・テッパー

ヘッジファンドマネージャーの2013年の報酬ランキングが発表され、1位はアパルーサ・マネジメントのデビッド・テッパー氏となった。報酬額・・・

ノーベル財団の資産運用は株からヘッジファンドへ

大村智

ノーベル賞賞金の出所であるノーベル財団の資産運用が2013年に引き続き2014年も15.8%と好調である。ヘッジファンド比率を大幅に増…

HSBC脱税ほう助は、ただの香港経由スイス移し?

HSBC

英金融大手HSBCが富裕層顧客の巨額の脱税をほう助していた情報がICIJの調査によって明らかにされた。スイス部門が200か国以上…

世界ランキング上位の優秀ファンドで運用するなら|ヘッジファンドダイレクト株式会社

RSS情報 RSS feed


フォローする Twitterでフォローする