東京の富裕層が起こす京都億ションバブルの未来
「京都3、東京3、大阪2」
「東京の富裕層が全体の3割くらいを占め、億ションでも9割以上は売れているような状況です。少し前までは何をしても売れない時代だったのが信じられないくらいです」。こう話すのは関西の大手デベロッパーの中堅社員。京都の御所の周辺部分である「田の字」地区にできる億ションに、東京の富裕層と地元・京都の富裕層がバイヤー勢力となって高い需要を作り出している。そのため、東京の大手デベロッパーの進出も著しい。

不動産経済研究所の調査によると、2014年の京都市内の1億円以上の物件は30戸供給されており、集計開始以降で最多となったほどだ。
すでに東京23区の水準に並ぶ坪単価400万円以上の物件も出てきており、「これを通常の不動産市況であると見ている関係者はいない」(前出デベロッパー)と捉えられており、今後については慎重にならざるを得ないバブルに突入している。