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増殖し巨大化する「ゾンビ・ファンド」15兆円に増加

 「死に体」の状態となっているプライベート・エクイティファンド(PE)、いわゆる「ゾンビファンド」の未実現の資産が今年7月末時点で1266億ドル(約15兆円)に達し、2013年7月の809億ドル(約10兆円)から5割以上増加していることが、英ヘッジファンド調査会社プレキンの調査結果で明らかになった。


ゾンビファンド
 この調査は2003~2008年の間にヴィンテージイヤー(当たり年)となったPEが対象。そのイグジットできていない未実現の状態にある資産が、今年7月時点で1266億ドルで、13年7月の809億ドルから5割以上も増加している。ファンド数も13年7月時点で999、14年7月時点で1049となり、今年7月には1180に増加している。

 実は別の調査によると、昨年2014年はPEのイグジット総額で約51兆円となり、件数も1604で、2008年の金融危機以降最高となっている。PEへの投資自体は、ヘッジファンドなど他の投資戦略との相関性が低いために、投資比率引き上げを検討する機関投資家もある。◆参考:PEの昨年のイグジット総額51兆円で金融危機以降最高◆

 また、米公的年金基金の最近10年間の資産運用で最もリターンが高いのはPEで12.3%となっているという調査結果も出ている。◆参考:過去10年で最もリターンが高いのはPE(米退職年金基金)

 ただ、PEは戦略や企業、金額など案件にもよるが、リスクは高い投資対象となる。一応のイグジットの目安とされる期間は10年前後とされるが、イグジットできないままに時間がすぎて塩漬け状態となってはいるものの、投資家たちは手数料の支払いは続けなければならないという、まさに「ゾンビファンド」だ。

 PEファンドの払い込み資本金の中央値を示した下図右によれば、2003~08年までのいずれのヴィンテージイヤーを見ても、すべてのPEファンドとゾンビファンドの比較では、特に2004年、2007年などをはじめゾンビファンドの方が圧倒的に低いことがわかる。
ゾンビファンド
 そのゾンビファンドがどの地域の投資対象にフォーカスしているかだが、北米48%、欧州29%、アジア12%と続く。また、戦略別ではベンチャーキャピタルが54%、バイアウト21%、グロース10%、
メザニン4%と続く。

 機関投資家でもセカンダリーで処分しようという動きもあったが、2012年の米WSJの報道ではPE業界の見方として、PEファンド全体の投資残高は1兆5000億ドルで、そのうち最大で1000億ドルがゾンビ・ファンドだとしている。さらに、その時点では、ソンビファンドが今後の数年間で5000億ドル規模に膨らむとの見方を取り上げている。

 投資環境の好転によるイグジットの増加の一方で、ゾンビがどんどん巨大化していることも事実だ。

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