井川遥義父の4億円豪邸が競売入札取り下げ
井川遥さんの夫は、「ato」というブランドを展開する著名ファッションデザイナーの松本与(あとう)さん。父方はパイオニア創業家で、母方は公家・岩倉具視や、松平家にもつながる家系。絵にかいたようなセレブ婚だと言われてきた。井川さんの義父は、2006年に業績不振のために辞任するまでパイオニアの会長職を務めた。今回は、その冠也さんの自宅が舞台となる。
ニューオータニに隣接する立地ながら、ワンフロアの広さ約400平方メートルという物件はまさに名家が居を構えるにふさわしいと言える。だが、日本においては、そんな名家も何代にもわたり長年ずっと趨勢をキープすることはなかなか難しいようだ。義父はこの物件を自宅兼事務所としてきたが、実際には約2億円の抵当権が設定されて、11月半ばから競売入札が開始されていた。
入札最低評価額は4億円と設定されており、6、7億円程度の値がつくのではないかとも見られていた。
競売入札決定を伝えた週刊新潮の報道によると、パイオニアと古くから取引がある企業の初代社長が冠也氏と昵懇の仲だったという。そうした縁から、リタイア生活を送ることができていたものの、初代社長が亡くなってから関係が変化して、貸金返済の要求がなされるようになり、返済できない分について抵当権が設定されたという。どうやら自社株の売却でしのいできたが資金が底をついた模様だ。
しかし、今回の取り下げは不可解でもある。
一般論として、競売手続きで取り下げが許されるケースは、買い受け申し出前までは取り下げは自由となる。あるいは、買い受け申し出後に開札し、売却許可確定までは最高価額申し出人の同意を得れば取り下げは可能となる。タイミングを考えれば、最初の段階で取り下げられた可能性が高いと見られる。入札決定の報道が出て、当事者の間で何らかの新たな動きが出たのかもしれない。債権者でもある企業が、回答しない以上は何とも言い難い。
ちなみに、競売手続きがすべて完了した後(代金を納入した状態)には取り下げはできない。
名家の当主も当面の危機は免れたようだが、引退後の借金返済は楽ではないことを示している。もちろん、井川遥さん自体は2006年の結婚後も仕事はすこぶるくらい順調なようだ。
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