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ロンドン地下10階「フェラーリ御殿」計画 富裕層の地下壕開発競争

 富裕層による地下の開発が盛んに行われて問題化していた英ロンドン屈指の高級住宅街ケンジントン&チェルシー区。大富豪が自宅地下に「フェラーリ御殿」を建設するにあたって、隣接するフランス大使公邸を所有するフランス政府が計画の差し止めなどを求めていた訴訟で、英高等法院は大富豪の主張を認められた。すでに昨年末に規制条例が出ており、壮大な「地下御殿」建設はこれがほぼ最後になると思われる。

 英デイリーメールによると、大富豪ジョン・ハント氏の邸宅の隣にあるのはフランス大使公邸。2008年に行政に申請を提出して認められていたが、フランス政府が機密面や安全面を理由に計画に反対していたが、英高等法院は訴えを退けた。計画は簡単な地下室と言えるようなものではなく、深さは約25メートルで、地下10階建て相当になる。フランス政府からすれば、かなりの危機感はあっただろう。

 ここまで極端な例は珍しいが、この地区はここ10年ほどはこうした問題がよく起きているのだ。

 ケンジントン&チェルシーは王室特別区で、英ロンドンでも屈指の高級住宅街。バーニー・エクレストン、ラクシュミ・ミッタル、ローマン・アブラモヴィッチ、ブルネイ国王の各氏をはじめそうそうとした顔ぶれを見れば、それは明らかだ。この地区で実は大きな問題となっていたのが、地下室の開発だった。かわいいものではなく、実際には地下10階建てに相当するような深さまで掘るなど、騒音、振動、粉塵など住民の間では大きな問題となっていた。また、ロンドン市街は地下水の存在も確認されており、水害の発生なども危惧されてきた。

 ちなみに地下室の申請件数は次のようになっている。2001年から12年までには実に約6倍に件数は増加しているのだ。

2001年 46
2002年 77
2003年 69
2004年 97
2005年 94
2006年 119
2007年 186
2008年 186
2009年 129
2010年 182
2011年 186
2012年 307

 ゆかしメディアでも2013年にそうした問題を伝えていたが、行政が規制に動きだすことが検討されており、昨年末に規制がなされた。同区のHPによると、地下の増築に関する規制が制定されており、増築は深さは地下1階に限定し、広さは敷地面積の50%を超えてはならないという。この規制の範囲では、「地下室」程度くらいしか作れないだろう。これが、最後にして最大の「地下御殿」となるか。


ケンジントン&チェルシー
ケンジントン&チェルシー地区
 全面禁止という意見も当初は根強かったようだが、仮に全面禁止としてしまうと、オプション的価値と見る富裕層にとっては魅力が半減してしまい、買い手の敬遠から価格下落を招くおそれもあるために、妥協案として安全面などにも配慮されて決定したようだ。これが今後の地価、あるいは資産価値にどの程度の影響を与えるのだろうか。景気の行方とともに見ていかなくてはならない。

 条例で規制するのか、地区住民たちの自治で規制するのかは意見が分かれるところだが、兵庫県芦屋市の六麓荘、東京都大田区の田園調布、同世田谷区の成城など決まりごとがある住宅街もある。これらは、際限なく資金をつぎ込めば、いかようにも開発できてしまうため、行政側でルールを決めるよりも、自治会でルールを決めることはある意味で合理的でもある。

 ちなみに日本は地価の所有権が及ぶ範囲は、一般的な法解釈では地下40メートルまでとなっている。

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