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藤田菜七子騎手 成功のカギは馬主が損覚悟でどこまで乗せ続けらるか

 日本中央競馬会(JRA)に16年ぶりとなる女性騎手、藤田菜七子騎手(18)が2月に誕生し、3月からデビューしている。競馬とは縁遠い一般紙や報道番組でも取り上げられたり、取材規制がなされるなどちょっとしたフィーバーとなっている。明るい話題に売上減が続く競馬界にとっては大きな楽しみではあるが、今後の成功には「馬主が、損得抜きにどれだけ乗せてやれるか」(関係者)という。
 
 「僕がデビューした頃よりうまいんじゃない」。

 そう語ったのは、騎手会長でもある武豊騎手。3月6日に中山競馬場で行われた藤田騎手の記者会見に同席した
時の言葉だ。あるベテラン競馬記者は「言葉はリップサービスだけど、豊さんがおせじ抜きで本当にうれしそうな顔をしていた」という。競馬界にとってはそれだけ明るい話題であるということを表している。
藤田奈七子
 藤田騎手は一般家庭の出身だが、競馬の門をたたいた。JRAの調査票には、騎手を目指したきっかけを小学校6年生の時に競馬中継をテレビで見て、馬の走る姿がかっこいいと思ったからだと記入している。目標はニュージーランドのリーディングジョッキーとなった同じく女性のリサ・オールプレス騎手だという。

 勝利はまだあげていない。もちろん、武豊騎手をはじめ先輩たちも、同じレースに出れば勝ちを譲るようなことは絶対にない厳しい勝負の世界でもある。ただ、実戦経験を積むための制度として、若手騎手にはデビューから5年間は減量特典が制度として付与されている。一般的には、ダートの短距離戦で逃げ馬を使う場合など、減量騎手が有利な面も出てくる。それでも、外国人騎手、地方騎手らに押されて騎乗機会には恵まれているとは言い難い。ましてや、男社会の競馬界では女性はさらに厳しい境遇にある。

 あるベテラン競馬記者は次のように話す。

 「すぐにミルコ(ミルコ・デムーロ騎手)を乗せろ、豊(武豊騎手)を乗せろ、と結果が出なければすぐに若手を下ろしてトップ騎手に頼もうとする。賞金を稼がなくてはならないから仕方がないけど、若手に乗る場所を与えてやらないかぎりは、伸びるものも伸びない。また、女性騎手はある種の厄介者で、JRAはデビューさせたいけど、受け入れたいと思っている調教師の先生はほとんどいない。それは、馬主が乗せたがらないからで、JRAに貸しを作るくらいの考えで引き受けたり、あまり歓迎されている存在ではなかった」

 過去に女性騎手を所属させたことがある調教師は「勝てなかった後に、馬主に同じ馬でもう一回チャンスをもらえるように頼んでみたけど、一蹴されたよ。一昔前は騎手を自分の子供同然に育ててやろうという気風もあったんだが、馬主も世代が変わって、若手の騎手を育てようという考えはなくなってきている」と、筆者に語っていたことがある。これまで増沢由貴子さん(旧姓牧原)ら女性が3人同時にデビューした「花の12期」というような時代もあったが、現在では覚えている人の方が少ないのかもしれない。女性騎手が成功していない要因としては、次のようなことが考えられるだろう。

1 馬主が乗せたがらない 
2 調教師が頼んで回っても難しい
3 女性騎手自身がきゅう舎回りをやりにくい
4 調教師や先輩騎手も厳しく育てにくい

 1については、目先の勝利を優先するがためにどうしても騎乗回数が増えてこない。2はそれをサポートする調教師も馬主には頭が上がらない。そして3のように、女性騎手自身が所属厩舎以外の馬に乗る機会を得ようと、他の厩舎を回るにしても、男社会に若い女性一人で頼んで回ることもなかなか難しい。そして、4のように師匠や先輩騎手たちが、技術的にも男性騎手と同様に厳しく指導ができていたかというと、そうとは言い切れないだろう。

 こうした悪い流れが循環して、女性騎手の活躍の場は限られてしまったという一面はあるだろう。

 もちろん、現在は時代も大きく変化し、欧米流のエージェントスタイルが確立しており、師弟関係や義理人情によって騎乗機会を得るということは減少している。ただ、藤田騎手にとって幸運だったことは、美浦でも弟子育成に熱心な根本厩舎の所属になったという点だろう。あとは馬主が率先して可能性が高い馬をいかに乗せていくか、「逸失利益」をある程度は度外視してでも、機会を与え続けることができるかどうかにかかっている。

◆過去のJRA女性騎手(通算勝利数、現在)
板倉真由子 1勝 現在は調教厩務員
押田純子  2勝
田村真来  9勝
西原玲奈  17勝 現在は調教助手。担当するレッツゴードンキが桜花賞勝利
細江純子  14勝 競馬評論家として活躍中
増沢由貴子 34勝 現在は調教助手。競馬学校主席卒業者に贈られる「アイルランド大使特別賞」受賞
※敬称略

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