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築地マグロ初競り 史上2番目の7420万円



初競りのマグロと、つきじ喜代村の木村清社長(中央)
Getty Images
 東京都・築地の都中央卸売市場で初競りが行われ、大間産クロマグロの1匹あたりの最高値が7420万円(212キロ)で取り引きされた。

 この落札額は、2013年の1億5540万円(222キロ)に次ぐ過去2番目の価格だ。落札者はその時と同じく「つきじ喜代村」で6年連続となる。
 価格はここ数年落ち着いていたが、今年は大きく値を上げた。

 2007~16年までの落札価格と落札者は次のとおり。

2007年 413万円(206キロ)   大間産 つきじ喜代村
2008年 607万円(276キロ)   大間産 板前寿司
2009年 963万円(128キロ)   大間産 板前寿司&銀座久兵衛
2010年 1628万円(232キロ)   大間産 板前寿司&銀座久兵衛
2011年 3420万円(342キロ)   大間産 板前寿司&銀座久兵衛
2012年 5649万円(269キロ)   大間産 つきじ喜代村
2013年 1億5540万円(222キロ)大間産  つきじ喜代村
2014年 736万円(230キロ)   大間産 つきじ喜代村
2015年 451万円(180キロ)   大間産 つきじ喜代村
2016年 1400万円(200キロ)   大間産 つきじ喜代村
2017年 7420万円(212キロ)   大間産 つきじ喜代村

 初競りの価格が上がる要因は、初競りに入札するライバルがいるかどうかだけだ。
 過去もつきじ喜代村が落札していたが、香港資本の板前寿司が落札後は、香港資本に抵抗がるとの理由から銀座久兵衛が共同仕入れとして2009年に落札。
 その後両社は激しいバトルを繰り広げることとなり、2013年は1億円超えを記録した。その後は板前寿司は撤退している。

 今年強力なライバルとして登場したのは、つきじ喜代村の「すしざんまい」のライバル会社「元気寿司」だ。両社は激しい争いを繰り広げるも、初競りへの執念が違うつきじ喜代村が競り落とした。
 元気寿司の法師人尚史社長はテレビの取材に「いい経験をさせてもらいました」とコメントしている。

「初競りのマグロはそんな高値になるほど、何か違うのか?」という話だが、正月だけマグロがおいしくなるわけもなく、通常流通しているものと何も変わらない。完全なご祝儀価格だ。

広告費としては安い

 初競りはご祝儀として行われるものではあったが、つきじ喜代村が参入する前は、そこまで注目を集めるものではなかった。
 つきじ喜代村は、古くから築地で営業する会社からは「新興の仕出し屋」という評判もあり、今回のような社長の派手なパフォーマンスを「下品だ」と快く思わないところも多いという。

 高値で落札したので店で高く出せるかというとそんなこともないため、この金額は完全に赤字だ。だが、広告費と考えれば相当安いと言える。
 初競りの様子は多くのメディアで報道され、「すしざんまい」の名前は多く取り上げられた。
 実際に店舗に初競りのマグロを食べに訪れた人も多々おり、その様子も数多く報道された。その金額でCMを打つよりも、はるかに高い費用対効果だ。

 仕出し屋という評価を受けながらも、一代ですしざんまいを巨大チェーンに成長させたつきじ喜代村の木村清社長は、どんなに高値でも初競りを落札することの効果は、誰よりもわかっているのは間違いない。

 金額はやはり高いほうが、マスコミの注目度も高くなる。今回の金額に「高いなぁ」と感想を語っていた木村社長だが、払った金額に見合う効果は、充分にあったと言える。

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