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アメックスプラチナカードは使えるのか? 本当のところ

 富裕層向けカード、またはハイクラスなビジネスパーソンのステータスとして高いブランド力のある「アメックス(アメリカン・エキスプレス)カード」。
 アメックスには主に4種類のカードがある。グリーンのレギュラー、ゴールド、プラチナと、超優良顧客のみが得られるセンチュリオン(ブラックカード)だ。


 アメックスがホームページなどから申し込みを受け付けているのはゴールドカードまでで、プラチナからはオープンな募集をしていない。

 グリーン、ゴールドのカードを所有してある程度の使用実績があり、支払いの延滞等がない顧客に「インビテーション」と呼ばれる案内が届くのが一般的で、その最上級に位置するのがセンチュリオンとなる。

 アメックスのハイクラスなカードについて書かれている多くの記事には「こんなにすごい特典がある!」「すごいカードだ!」といった記述が多々見られる。
 だが、センチュリオンカードの保有者も多いゆかし会員に取材すると「あの程度のものよりも、普段してもらっているサービスのほうが上なのでカードの特典は使ったことがない」といった声がいくつも寄せられた。

 センチュリオンユーザーの中には、高額な年会費に見合うものはないと考える人も多い。
 詳しくは本文で触れるが、アメックスのメリットは結局のところ、カードとしての信用度の高さと、柔軟な対応ということになる。
 その2つを享受でき、かつゆかしメディアの読者と親和性が最も高いアメックスのカードが、プラチナだ。
 本記事では、アメックスプラチナカードについて、詳しく説明していく。
 構成は以下となる。

アメックスプラチナカードの本当のところ 目次


第1部 アメックスプラチナとはどんなカードか?
アメックスプラチナの年会費はいくら? インビテーションはどう送られる?
アメックスプラチナカードの特典はどんなもの?
「コンシュルジュサービス」が微妙

第2部 なぜ「起業家はアメックスを持て」と言われるのか?
アメックスの一番の価値は信用度
支払いが柔軟なのは大きなメリット
グリーンもセンチュリオンも差はない?

第3部 アメックスプラチナで、ポイントはたくさんたまるのか?
アメックスプラチナを持つ人の年収は?
ポイントはほかのカードのほうが得なことも
似たようなカードと比べ、ここが使いにくい
実際のところ、どうなのか?

第1部 アメックスプラチナとはどんなカードか?


アメックスプラチナの年会費はいくら? インビテーションはどう送られる?


 本記事では、百貨店や航空会社等と提携しているものではなく、いわゆる「プロパー」のアメックスカードについて、触れる。
一般に公開されていないものも含めて、アメックスカードの年会費は以下の通りだ。


アメックスの資料を元に、ゆかしメディア編集部が作成

 センチュリオンの飛び抜けた金額に比べると、プラチナの年会費は13万円と、だいぶ抑えられる。
 なお、センチュリオンのユーザーによると、センチュリオンとプラチナでサービスに多少の差はあるが、それほど大きなものではないとのこと。
 多くの人は、センチュリオンのインビテーションが届くと「俺もついにブラックカードデビューか!」と、機能重視ではなくステータスとして切り替えている。
 多くの経営者は年会費を経費にしているとはいえ、そこまで高い年会費は、ほぼすべてブランドを買うための費用だ。

アメックスプラチナカードの特典はどんなもの?


 アメックスプラチナカードでどのような特典を受けることができるのかを確認しよう。

 プラチナカードと一口に言っても、ビジネス用とプライベートの2種類があり、どちらのカードかによって、受けられる特典は異なる。
 アメックスがプラチナカードの会員や見込み客にのみ配布している書類に、詳しい違いが書かれているので見てみよう。

 ビジネス、プライベート両方に共通する特典は以下だ。


アメックスの資料を元に、ゆかしメディア編集部が作成
 ビジネスカードのみの特典は以下となる。


アメックスの資料を元に、ゆかしメディア編集部が作成
 プライベートのカードには、以下の特典がついている。


アメックスの資料を元に、ゆかしメディア編集部が作成
 ところで、これらの特典を果たしてユーザーは使用しているのだろうか。ゆかしメディア編集部が調査したところ、活用している人はほとんどいなかった。
「このクラスのカードを持つ人は社会的なステータスがそれなりにあり、このカードのサービスと同等か、もっとよいものを得られる権利を持っていることがほとんど」だからだという。

 これらの特典を受けたいからプラチナカードを持つ、という人は少数だ。

「コンシュルジュサービス」が微妙


 プラチナカードから「コンシュルジュサービス」を受けられるようになる。プラチナカードを持たない人には「自分だけにしてもらえるサービス」と憧れの対象になることも多いが、実際のユーザーからの評判は微妙だ。

「電話1本かければ何でもやってくれる」とのことだが、できないことはできない。いつも使っているホテルが満室でも、コンシュルジュ経由ならば、アメックスで押さえている枠を使えたりするのかというと、それはないという。
 むしろ逆で、アメックスが押さえている枠が埋まってしまうと新たな予約が取れず、アメックスのコンシュルジュでは埋まっていても一般のサイトでは予約できることもあるようだ。

 プラチナカードの特典説明には「通常では非公開とされている文化財などの特別拝観やお茶屋の予約を可能な限り手配する」とあるが、あくまでも「可能な限り」だ。
「電話一本で旅行の手配をすべてやってもらえるというが、とんでもなく高いプランを持ってくるだけ。旅行会社に頼んだほうが安い(あるユーザーの言葉)」

「かゆいところに手が届くサービス」というより、「どこもかゆくないので必要ないサービス」といった位置づけだ。

 残念ながら、特にメリットもないアメックスプラチナの特典だが、本分である「カードの使いやすさ」にはいくつもメリットがある。

第2部 なぜ「起業家はアメックスを持て」と言われるのか?


アメックスの一番の価値は信用度


 カード保有者の特典についてはメリットが薄いとされるアメックスだが、その強さはやはり、クレジットカードとしての本来の機能の高さにある。


 起業家がこれから起業しようとする人にアドバイスすることの1つに「会社にいるうちにアメックスのカードをつくっておけ」があるという。

 事業を行っていくと、大きな金額の決済をするケースも多々あるため、クレジットカードは欠かせない存在となるが、組織を離れ起業したばかりの頃は信用力が低く、クレジットカードもつくれないことが多いからだ。

 先輩起業家がアメックスを勧める理由は2つ。1つは「アメックスを持っている=信用される」と、「使用の上限や支払いに柔軟」なことだ。
 起業したての頃は、カードに限らず世間の信用度も低いものだ。アメックスカードを持っている=アメックスの審査に通った、信用できる人」と判断してもらえることも多いという。

 なお、アメックスと双璧をなすハイブランドクレジットカードに、ダイナースがある。ダイナースは、場所によっては使えない店や施設も多い。
 日本ではあまりなくなったが、海外などではダイナースに対応していなかったり、手数料が高いことから、本当は使用可能でも店が利用を嫌がり使えないと言うこともある。

 その点、クレジットカードが使用できてアメックスが使えない店はめったにない。
 アメックスを持っている=客の信用であると同時に、アメックスが使える=店の信用でもある。

 ほかにも、海外でクレジットカードを使用する際、支払い通貨を日本円にするか現地通貨にするか店に聞かれることがあるという。
 詳細はこのブログに譲るが、要は支払いに日本円を選択すると、店やブランドの一存で客にしてみれば払う必要のない手数料が発生するということだ。

 このとき、支払いにアメックスカードを提示すると、支払い通貨を聞かれることはなかったという。
 アメックスは小手先の店が儲けられる方法を許したりしない、それだけ信用度の高いカードと言える。

支払いが柔軟なのは大きなメリット


 アメックスのユーザーからの評判がよい点に、柔軟なことがある。たとえば、カード使用の上限金額は、アメックスのカードは一律で決まっていない。
 ユーザーの毎月の使用状況等から、どのくらいを上限にするかを決めていると考えられる。

 事業での決済は額が大きくなることも多いため、すぐに上限に達するようなカードは使い勝手が悪い。その点、手続き等をしなくとも上限を柔軟に変えてくれるアメックスのユーザビリティーは高い。

 また、現金はあってもたまたま支払いが重なるなどして、ちょうど指定の口座に現金がなく、カードの引き落としが毎月の決められた日に行われないことは多くの人が経験しているだろう。

 そのときも、アメックスは支払い漏れのないような優良な顧客であれば、今までの使用状況等から「今回はたまたま引き落としがされなかっただけ」と判断し、その後もカードの使用が可能だという。
 一方、ダイナースはその点が厳格で、どれだけ利用実績があっても、引き落としがされなかった場合、即座にその後の使用に制限がかかってしまう。

 毎月の期日に引き落としがされなかった場合、その後の使用がストップするのは何もおかしなことではないが、高額決済がカードの都合で止まるようなことがあると、ビジネス上も大きなマイナスだ。
 そこを柔軟に対処してくれるこのような対応こそ、「かゆいところに手が届くサービス」と言えるだろう。

グリーンもセンチュリオンも差はない?


 なお、カードの色に応じて上限額にも差があると考えられているが、グリーンからブラック(センチュリオン)まで、すべての色のアメックスカードを所有した経験のあるユーザーは「それはないのではないか」と語る。
 毎月の使用具合によって上限は決められるため、使用額が大きくなれば上限も引き上げられ、それほど使っていないユーザーが、異常値とも言える高額の使用をすれば、アメックスにしてもストップをかける。
 非常に理にかなった話だ。
 そして使用金額の大きいユーザーには、プラチナ、センチュリオンというようにサービスの厚いカードへの招待が贈られる。

「ウォーレン・バフェットの愛用しているクレジットカードはアメックスのグリーン」という噂がある。
 世界一の投資家、バフェットならばセンチュリオンや、もっと上のグレードのカードを得るのは難しくないだろうが、噂が本当だとして、バフェットは特に不便を感じていないので一番下のグレードのグリーンを使い続けていることになる。
 バフェットの使用に、グリーンだからといって制限がかかることは考えられない。

 ほかにも、カード紛失、破損の際は「再発行したカードを、書留にすると本人でないと受け取れないですから、会社宛にメール便で送っておきます。それならば会社のどなたでも受け取れますから」というように、アメックスのトラブル時の対応は迅速で柔軟。

 アメックスは、本分であるカードの使用に関しては、まさにかゆいところに手が届くサービスを提供していると言えるだろう。

第3部 アメックスプラチナで、ポイントはたくさんたまるのか?


アメックスプラチナを持つ人の年収は?


 プラチナカードを所有している人は、どのくらいいるのだろうか。アメックスはその数を公表していないが、楽天リサーチが2011年に行った「クレジットカードに関する調査」に詳しく表れている。メインカードの保有タイプ別では「一般カード」が87.0%で最も多く、「ゴールドカード」11.3%となる。さらに「プラチナカード以上」となると、1.4%にとどまっている。

 アメックスのプラチナカードは、その限られたユーザーのなかのトップの人が使用するカードだ。

アメックス プラチナ
アメックスプラチナカード
 JCBが2015年に発表した「クレジットカードに関する総合調査」で、クレジットカードを選ぶ理由が「入会金・年会費が他社と比較して安いから(無料含む)」が53%を占める中、10万円以上の年会費を取るプラチナカードは完全に少数だ。

 プラチナカードを所有するのは、医師や経営者などのほか、大企業の幹部など、その年収は1000万円を超えている人たちだ。
 グリーンから始まり、ゴールドを一定額以上使用し続けたところ、インビテーションが届くというケースがほとんどだ。
 使用する金額もだが、支払いがきちんとされているかや、属性も判断されている。

ポイントはほかのカードのほうが得なことも


 クレジットカードを使用することで、どのくらいポイントがたまるのかは、気になるところだろう。
 アメックスプラチナカードに、ポイント面での優遇はあるのだろうか。
「高額決済者は飛行機代を払わない」「空港でお金を使ったことがない」といった声を聞く。やはりそのくらいのポイントがたまるものなのだろうか。
「毎月20万円をアメックスプラチナで支払ったならば、ポイントはどのくらいになっているか」を計算した。

 アメックスはカード利用金額100円ごとに1ポイントたまる。そのレートは一般的なもので、高くも低くもない。
 ポイントは、ビジネスカードであればオフィス用品や社内インセンティブ用のアイテムと交換することが可能なほか、カードの支払いに充当することもできる。提携する航空会社のマイルやホテルの宿泊に利用する手もある。

 毎月20万円使用すれば、2000ポイントずつたまり、1年間で24000ポイントたまる。それだけのポイントをマイルに換算した場合、どこまで行けるか? ANAのレギュラーシーズンをベースに計算した。

 24000ポイントあれば、エコノミークラスならば中国、香港、マニラあたりまで往復することができる。

 なお、ANAは1000ポイント=1000マイルで使用可能で、その後も変わらないが、2017年4月1日からはANA以外の17の海外提携航空パートナーのマイル移行のレートが、1250ポイント=1000マイルに変わる。
 レートが悪くなることになる。
 また、ANAもポイントの移行には費用が発生する。

 なお、ポイントのレートは標準的だが、航空会社と提携しているカードの中には、もっと効率よくマイルに交換できるものも存在する。
 マイルに交換することだけを考えるならば、アメックスのカードも含めて航空会社と連携しているものを選んだほうがいい。

似たようなカードと比べ、ここが使いにくい


「アメックスは、仕事とそれ以外の使い分けができないのが不便」
 ポイントに関連して、多くのユーザーが不満を口にしたのがこの点だ。アメックスと同じクラスのサービスを提供するダイナースのカードは1つの口座で、この支払いはビジネス、これは個人というように分けることができる。
 ダイナースのこのサービスを評価する人は多かったが、アメックスプラチナは、ビジネス、プライベートと分かれているように、それぞれのカードを作らなければならない。

 ただしダイナースは使えない店もあることから、多くの経営者はビジネスに関する支払いはまずダイナースを出し、そのカードで支払いができない場合はアメックスプラチナを使う、という人が多かった。

「事業内容の異なる複数の会社を経営していたりすると『この支払いはこの会社の経費で、これはこの会社で使ったもの。これは個人の支払い』というように分ける必要のあるケースがよくある。そういうときにダイナースは便利」

 さらに、ダイナースはすべてを1枚で済ませられ、支払いで発生するポイントを一元化することなどもできる。会社の支払いを個人のポイントにするといったことも可能だ。

 ダイナースの同クオリティのカードが100円で2ポイントとアメックスの2倍たまることを考えても、決してポイントに対して強みがあるわけではない。

実際のところ、どうなのか?


 アメックスプラチナについて、良い面、悪い面をお伝えしてきた。アメックスは全体的に旅行に強さがあり、旅行時に様々な特典が得られることはお伝えしてきたが、「そんなに使っている人はいない」という声もあるのはお伝えしたとおりだ。
あるプラチナカードのユーザーは、以前は使い倒すくらいに特典を活用していたが、結婚し子どもができ頻繁に旅行にも行けなくなってからは、まったくと言っていいほど特典は使っていないという。

 それでもそのカードを持ち続けるのはなぜか。そのユーザーも高い年会費を払って、10年以上カードを持ち続けている。前出の楽天リサーチの調査で、クレジットカードの利用期間の項目で見ると、「10年以上」は、プラチナ以上が42.9%で、一般の18.6%、ゴールドの33.6%よりも高く、プラチナカードは長く保有し続ける人が多いという。

「アメックスプラチナで限度額の大きさとユーザビリティーのほかに、よく言えば信用を、悪く言えば見栄を買っている」
 そのユーザーはそう語った。

 メリットもデメリットもあるアメックスプラチナ。その2つを見極めて、効果的に使うようにしたい。

◆『ヘッジファンド』から『慶応幼稚舎』まで。「ゆかしメディア」は日本最大級の富裕層向けメディアで、月間30万人以上にご利用いただいております。なお、純金融資産1億円以上の方は、富裕層限定オンライン・プライベートクラブ「YUCASEE( ゆかし)」にご入会いただけます(書類審査並びにスタッフによるインタビュー審査がございます)。 著作・制作:ゆかしウェルスメディア株式会社

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