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富裕層のためのビットコイン活用術

「ビットコイン」が値上がりを続けている。
ビットコインとはインターネット上に流通する「仮想通貨」だ。
 
 仮想通貨というと、Suica、PASMOやナナコなどを思い浮かべる人が多いが、それは「電子マネー」であり、仮想通貨とは根本的に異なる。

 電子マネーは既存の通貨を電子にしたものだが、ビットコインは既存の通貨を置き換えたものではない。
 わからない人にはなかなかピンとこないものだが、最大の特徴は、既存の通貨のように発行元になる国家や中央銀行が存在していないことだ。


ドイツ・ベルリンの店舗。金・銀の実物資産なみに信用度が高いとされている。/Getty Images

 通貨危機が起き、自国通貨ボリバルの価値が暴落したベネズエラでは、国民はボリバルに代わりビットコインを「安全なお金」として使用、外国から食糧や水などを入手したという。 
 ビットコインは政府の統制下にないため、価格の価値が安定しているのだ。
 長年ビットコインをトレードし、大きく儲けを出しているある個人投資家は語る。「為替はトランプ政権になって以来、まったく読めない動きをしているため、勝ちにくくなっている。ビットコインは安定している」
「安定」という言葉を強調した。

法の施行で門戸は一気に開かれた

 世界的なビットコインに対する追い風を受け、当初は及び腰だった日本でも4月1日に改正資金決済法が施行され、金融庁がビットコインを準通貨、正当な支払い手段として認めることとなった。
 ビットコインにかかる消費税の扱いが焦点になっていたが、課税が撤廃されたことで、国内のビットコイン取引には制限がなくなった。関連の法整備が進んだことで、積極的に取引する投資家が増えた可能性は十分に考えられる。

 様々なものが整ってからは一気に周辺のビジネスが加速し、ビットコインの取引が行える実店舗が登場しているほか、テレビCMなども打たれるようになっている。

 価格も一気に上昇している。2016年後半までは1BTC(ビットコイン)あたり5万~10万円程度だったが、今年に入ってからは1BTC=10万円を突破。4月後半には15万円、5月には30万円を突破するなど大変な上昇ぶりだ。

 ビットコインは、詳細は割愛するが発行の総量について構造的な理由から上限が決められており、一定量以上の発行は不可能な仕組みになっている。
 そのため、「みんなが買いたい」となれば一気に値上がりする。

 そこまで高値ではなかったビットコインの値段を引き上げたのは、チャイナマネーだという。自国の通貨を信用しない中国人が、マネーをビットコインとして保管するようにした。それが大きなきっかけだ。

 その後さらに大きく価格を吊り上げたのは、今度は日本のマネーだという。経済評論家の加谷珪一氏によると、これまでFXに流れ込んでいたマネーが、ビットコインに流れているということだ。

 FXは、投資が一般的な国では「カジノ」といわれており、ギャンブル同然とみなされている。
 加谷氏は「世界的にほとんど人気のないFXを、ここまで積極的に行う国民も珍しい。『日本人は堅実で投資嫌い』というステレオタイプなイメージは少し疑ってかかった方がよいかもしれない」と語る。

 FXから流れてきた日本人が、FX同様のギャンブルのつもりで買っているのか、それともFXのギャンブル性を嫌って儲かる確率の高いビットコインに流れてきたかはわからないが、ビットコインは一般に普及するようになってきている。

広がるビットコイン決済

 普及を受け、日本国内でもビットコインによる支払いを行える店舗が増えてきている。ビックカメラのほか、LCCのピーチなどがビットコインによる支払いを導入した。最新のものでは、クルージング会社のリージェント・セブンシーズ・クルーズ(6つ星)、オーシャニア・クルーズ(5つ星)がビットコインでの支払いを受け付ける旨を発表した。

 クルージング会社によると、クレジットカードに比べ、利用手数料が1%と割安となるため、運営する側にメリットが多いという。

 決裁システムを導入する会社は、外国人向けのビジネスを行っているところが中心だった。日本円を持たない外国人が支払いを容易に行うために、ビットコインを有効活用する形だ。

 現在、完全に日本人向けでビットコイン決済を導入しているのはニチガスなどや、新しいものに強い東京のビジネス街の飲食店などだ。
 外国人、新しもの好きな人以外へのサービスはこれから始まっていく。
 徐々に富裕層の使い勝手のよい高額決済も可能になっていくだろう。
 これから普及していくか、それとも止まるのかはこれからの動き次第だ。

 日本デジタルマネー協会の本間善實代表理事は、ワールドビジネスサテライトの取材に対し、「バブル的な状況もあり、誰が買っても儲かるということで参入者が増えた」と語る。

待つのは大暴落? それとも……

 ここ最近のビットコイン熱をどう見るか。
 ジョン・F・ケネディ元アメリカ大統領の父親は、街で靴磨きを頼んだとき、担当した少年が「株価どうなりますかね」と話してきたことから「靴磨きの少年まで株の話をするようではもう危ない」と判断し株を大量に売却、その直後に発生した大恐慌、大暴落を回避することができたという。

 現在のビットコインはテレビCMまで打たれる段階にきた。
 投資の世界で言う「上り調子に群がる人がたくさん現れた」段階だ。

 そのため、これ以上の上昇はない、あとは暴落するだけと言う専門家は多い。実際に、不規則な暴落も発生するようになってきた。30万円台まで上昇していた価格は、先日暴落して20万円台に下落し、その後はまた30万円台に戻したものの、市場には悲鳴がこだました。

 カナダ・トロントを拠点とする仮想通貨サービス会社ジャックスの最高業務責任者、チャーリー・シュレム氏はウォール・ストリート・ジャーナルの取材に対し「市場はバブルのサイクルを繰り返す」とし、「いつかはバブルがはじけ、人々は痛い目に遭うだろう」と語る。

 バブルといわれるほどの高値は維持されなくとも、暴落といわれるほど価格は落ちないのではないかという説もある。
 ビットコインは政府の介入を受ける存在ではないため、どこかの国の通貨が暴落といったことに巻き込まれる可能性が低い。むしろそのようなときこそ価格が上がるかもしれない。
 どちらにせよ、そのときにビットコインを取り巻く環境にも変化が訪れるだろう。


Getty Images

 ビットコインはギャンブルチックな「投資(投機)」の存在として終わるか、それとも生活一般に定着したものになるか、それほど先でなく訪れると思われる価格の変動後に、真価が問われると言えるだろう。
 引き続き市場の動きに注意を払いたい。

参考資料

今度はビットコインへ、やはり投機好きだった日本人

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