フェラーリは今買って半年後に売れ
カラクリは需要にあった
サブプライムショックが起きた2007年後半には、新車のオーダーにキャンセルが出始めていた頃だという。ちょうど外資系金融マンたちが、職にアブれるようになり、アテにしていた現金が入らなくなり、オーダーを取り消さざるをえなかったからだ。なのに、売れる台数は増えるというこの矛盾をどう説明すればよいのか? その当時は日経平均株価は下げ基調となってはいたが、まだ強烈な下落相場はまだ始まっておらず、それは2008年に入ってからだった。「それは需要を先食いしているからです。通常、オーダーしてから納車まで2年から3年は待つことになりますが、キャンセルによって、後で待っていたお客さんに順番が回っていただけなんですよ。納車もオーダーから半年くらいになったと聞いています」
景気が悪化した2007年と2008年はともに、フェラーリにとっては好決算となったことも合点がいく。フェラーリとは行列のできるスポーツカー。列の前に並んでいる人が脱落すれば、後ろに並んでいる人が買う。だが、長い行列もいつかは途切れてしまう。
「2009年の数字はわからないですけど、(需要を)先食いした分だけ、売り上げは落ちると思います。2500万円クラスの新車をオーダーしていた外資の1億円プレーヤーたちがいなくなりましたからね。逆に今、買っている人はすごいんじゃないですか」
だが、こうした状況を予知するような現象が別のところで起きていたのだった。

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