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ノーベル賞賞金140万ドルは何に使った?

ノーベル財団の資産運用

 まずノーベル賞の賞金とは、アルフレッド・ノーベル氏が生前に蓄財した莫大な資産を基にして1895年からノーベル財団が運用している。財団によると、資産は金融危機のおかげで少し目減りはしたものの約500億円に上る。この資金から「物理学賞」「化学賞」「生理学・医学賞」「文学賞」「平和賞」の5賞の賞金を受賞者に贈る。これが1賞あたり約1億4000万円となる。さらには授賞式、他にも運営費用などもすべて賄う。では、どのように運用しているのか。

 同財団の2008年12月時点のデータによると、その内訳は株式投資52%、確定利付き証券24%、オルタナティブ投資24%となっている。次にもう少し細かく見てみる。

 株式投資の地域はスウェーデン7%、欧州17%(スウェーデン除く)、米国22%、日本4%、その他2%となっている。意外なことに日本株も4%入っており、額にして20億円ほど投資しているということになる。確定利付き証券24%はスウェーデン20%、その他4%。オルタナティブ投資24%は不動産9%、ヘッジファンド&プライベートエクイティが15%となっている。

 ちなみに2007年12月のポートフォリオと比べると、株式の比率を67%から15%下げた。確定利付き証券は21%から3%上げて、オルタナティブを12%から2倍に引き上げた。特にヘッジファンドは6%から15%に引き上げている。これは、世界的な株価の下落相場と見るや、即座に配分を見直して、全体的に下げ相場の局面でも少しでも利益を上げることができそうな配分に移行したことがよくわかる。


◆ノーベル財団のポートフォリオ
              2008年12月  2007年12月
株式(52%)
スウェーデン         7%      8%
欧州             17%     23%
米国             22%     26%
日本             4%      5%
その他            2%      5%
小計             52%      67%

確定利付き証券(24%)
スウェーデン         20%     21%
その他            4%      0%
小計             24%     21%

オルタナティブ(24%)
プロパティ          9%      6%
ヘッジファンド&エクイティ  15%      6%
小計             24%     12%

 ちなみに、「日本版ノーベル賞」と呼ばれ注目を集めている賞もある。稲盛財団の「京都賞」で、今年25年を迎え、厳密な審査が行われることで世界から注目を集めつつある。基金は京セラ名誉会長の稲盛和夫氏の私費約600億円を投じたもので、ノーベル賞の500億円よりも多い(賞金は5000万円)。意外と日本で知られてはいないが、海外でも評価は高い。このように潤沢な資金力を持つ京都賞をはじめとして数多くの賞が創設されているが、それでも今もって、ノーベル賞の地位と権威は揺るがない。そこに賞金を超えた価値がある。

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