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上げ相場でも売って2.7億円稼いだ三村雄太氏

株価は急騰すれば急降下する

 では、三村氏が実際に取引した銘柄で具体的に説明してもらうことにした。まずは、三村氏がひと銘柄では最も利益を伸ばした野村ホールディングス。証券業界の雄は、2009年3月には400円ソコソコまで落ち込んでいた。だが、その後6月には底値の2倍以上となる900円を突破した。
野村ホールディングス
野村ホールディングスのチャート(出典:ヤフーファイナンス)

 「700円くらいから、ずっと売りでナンピンしていきました。一時は3億円くらい資金をつぎ込んでいました。でも公募増資の発表で9月から一気に下げ始めたので、売り抜けることができました」

 利益は約5270万円となっていた。そもそも営業利益などマイナスでファンダメンタルズを見ればなかなか買えるものではない。もうひとつ例をあげると、ジーエス・ユアサ・コーポレーション。春先から環境関連銘柄として盛り上がって一気に急騰。400円ソコソコの株価は1228円まで噴き上げた。PBRは5倍を超えていた。加熱相場だと思っていても、参加者はその場の空気に飲み込まれてしまう。そして、後になって、そのことに気が付く。

 「会社の業績予想を見ても伸びているわけでもなく、株価が上がるという方が不自然で、これも700円あたりから売り始めました。一時は3億5000万円くらい突っ込んで、含み損は1億円くらいまでいきました。念のために現物買いでヘッジしていきましたけど」

 日経平均の回復に浮かれている投資家を横目に、虎視眈々と下げ局面が来ると読んでいたのだ。ここまで大きな資金を突っ込むことは、普通の投資家には難しいが、少し冷静になれば誰もが危険くらいは察知できたはずだろう。

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