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インターナショナルスクールに入るには

スイス大好きママ
スイス大好きママ
関西在住・年齢不詳の女医。同業の夫と子ども2人&犬2匹の、4人と2匹暮らし。本人はグルマンにしてグルメを気取るも、シャンパンさえあればご機嫌という外野の声あり。かつて水の都と呼ばれた大阪の、湾岸道路から望む美しい風景を、こよなく愛しています。

 2004年の秋学期、桜と楓は9歳と8歳で、日本にあるインターナショナルスクールに転入しました。転入に際しては、その年の1月に、アプリケーションフォームやヘルスフォーム、スイスの寄宿舎学校ラ・ガレンでの3年分の成績証明書などを提出しましたが、実際に試験が行われたのは、冬学期が終わって姉妹が日本に帰国した3月の終わりでした。

 インターナショナルスクールでは一般に、海外からの転入試験は、後述する条件を満たす生徒なら比較的フレキシブルに対処してくれます。定員に空きさえあれば、特に募集期間を定めず需要に応じて実施してもらえるところが多いようです。私どもが問い合わせたときは、たまたま該当する学年に欠員があったので、姉妹の試験日程はスムーズに決まりました。

 受験料は、当時で1人5万円(現在は5万5千円)でした。2人分ともなると、イチかバチかの冷やかしで受けるにはちょっと惜しい出費ですので、勝算についてはある程度、事前に吟味なさるよう、お勧めいたします。けれども、高額な費用がかかるだけあって、入学試験には時間をゆっくり割いて、丁寧に対応してもらえます。

 試験の日、桜と楓はそれぞれ1人ずつ、別室に迎えられました。部屋の中では、試験官の先生とマンツーマンで、英語・算数の簡単な筆記テストと口頭試問が行われたそうです。その間、夫と私はエレメンタリー(小学部)の校長室に呼ばれ、子どもがそれまで過ごした学校の様子や、家での教育方針などを、雑談形式で笑顔を交わしながらもしっかり聞かれました。そのあと校長先生と本人たちの面接、そして最後にスクールツアーと称して広い校内をひととおり案内していただきました。

 合否結果は、試験から1週間ほど経った4月はじめに郵送で届きました。封を開けると、校長先生が署名された合格通知が入っていました。

 ところで、前回のコラムの内容を読まれて、「インターナショナルスクールって、ふだんの授業は英語でやってて、その上、日本語も教えてくれるの?じゃあ、英語も日本語もできるようになる学校なのね!」とお考えになった方が、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんね。

 誤解を招かないように補足しますと、この学校を含め日本国内にいくつかある歴史の古いインターナショナルスクールは本来、日本に居住している外国人のお子さん向けの学校です。「英語が話せない」生徒に「英語を」教えて「英語ができるようにする」学校ではなくて、「英語を不自由なく使える」生徒が「英語で」勉強する学校なのです。カリキュラムも、日本の学校とは根本的に違うのだということを、あらかじめ認識しておかなければなりません。

 そういう背景がありますので、両親と本人がともに日本国籍の生徒の場合は、出願する際に一定の条件が整っていることが前提となります。

 特に厳しく要求されるのは、それまで本人が受けてきた教育・置かれていた言語環境・想定される今後の進路などの観点から、「なぜ日本人でありながら日本の学校じゃなくてインターナショナルスクールでなくてはならないのか」を説明しうる根拠を示すことです。同時に、学校生活を円滑に送れる程度の英語力と学力が十分にあることを、客観的に裏付ける資料(在籍校の成績証明書など)も不可欠です。

 それらがそろわないと、入学試験を受ける機会すら、なかなか与えてもらえないのが実情です。しかも、それらを満たしたとしても、日本人は入学を許可される優先順位が低いため、タイミング悪く該当する学年に欠員が少ないと残念な結果に終わるケースもあり、時の運にも大いに左右されると言えます。

 出願を認められる海外滞在年数や、何年分の成績評価の提出が必要とされるか、また、詳しい試験内容については、学校によっても、或いは学年によっても、規定が異なりますので、転入学を希望なさるインターナショナルスクールに直接お問い合わせの上、ご確認下さいね。

 桜と楓が転入したインターナショナルスクールでは、学年進級の節目に当たる秋学期は、9月ではなく8月の下旬にスタートします。その年の6月にガレンのブリティッシュクラスで4年生と3年生の全課程を修了した彼女たちは、8月の新学年開始時、それぞれ何年生に進級(転入)したのでしょうか?

 答えは、4年生と3年生です。
「まさか、留年したの?」 ……いえいえ、そうではありません。ここでまたしてもご確認いただきたいのが、第1話でご紹介しました『国別・年齢/学年対比表』です。

対応表
国別該当学年対比表

 ご覧になれば一目瞭然であるように、9歳と8歳の娘たちがイギリス式カリキュラム(UKの欄を参照)であるガレンの4年生(Year4)と3年生(Year3)を修了して、アメリカ式カリキュラム(USAの欄を参照)を採用している日本のインターナショナルスクールに転入すると、そちらでは学年の単位がYearではなくGradeでカウントされるため、進級の扱いにはちゃんとなっていても、学年表示は4年生(Grade4=Year5)と3年生(Grade3=Year4)ということになるのです。

 こういう学年のズレは、異国間での転校の場合、注意しなくてはならないポイントです。仮にもし順番が逆転して、アメリカ式カリキュラムの4年生(Grade4)と3年生(Grade3)を修了してからラ・ガレンのブリティッシュクラスの新学年に転入するとしたら、6年生(Year6=Grade5)と5年生(Year5=Grade4)に即・進級、というマジック(?)だって、起こりうるわけです。賢明な読者の皆様は、とっくにおわかりですね。

 日本国内のインターナショナルスクールの学費の一般的な目安は、学年にもよりますが、だいたい年間200~250万円くらいです。生徒の中には、ガバメントやカンパニーが負担しているケースも見受けられますが、我が家は(当然ながら)個人負担です。

 ラ・ガレンよりはずっと安くなったとはいえ、2人分ですとかなりキツイものがあります。けれども、高値に見合った教育を、それなりに施してくれますので、満足しています。

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