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史上最高年俸3700億円のヘッジファンドマネージャー

金融株が勝負の分かれ目

 1993年に現在のアパルーサを設立。98年に前年破綻したロシア国債で一気に利ザヤを稼ぐと、業界からは大きな注目を浴びた。

 そして、金融危機の震源地となった金融株を2009年は買いまくった。ポートフォリオ中に占める割合は一時60%を超えるまでになっていた。なぜ、こんなことができたのか?

 当時、シティグループ、バンク・オブ・アメリカなどの株価は国有化が噂され急落していた。だが米財務省が公的資金を注入して買い受ける優先株は、取引実勢をはるかに上回る価格で普通株に転換されると表明した。 転換価格はシティで実勢よりも37%、バンカメで21%高く設定されていた。

 「国有化か」と報道するメディアもあったが、テッパー氏は怯まなかった。この時点で国有化はほぼないと踏んでいたのだろうか、思い切って買いまくった。その決断で勝負は決まった。

 社名のアパルーサとは馬のAppaloosa種のこと。最初はペガサスを社名に入れたかったというがすでに他社に登録があったために、同じ馬の種類の中でも、イニシャルが最初に出てくる「A」のアパルーサにしたのだという。

 その設立当初の名前に込められた願いが設立から17年を経て、やっと叶ったことになる。

 かつて「適正な資産運用額は10億ドルくらい」(テッパー氏)という従業員30人足らずのアパルーサも現在は運用資産総額120億ドルに達するまでに膨れ上がった。今年は新たに航空株を買うなど逆張りを続けるが、今年はどんなパフォーマンスを見せるのだろうか。

 次項はランキング上位陣について見ていく。

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