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日銀の白川総裁がNYで講演

 日銀の白川方明総裁は22日、米ニューヨーク・エコノミック・クラブで「中央銀行の政策哲学再考」と題して講演を行った。

 金融危機について「その影響が一巡したとは未だ言えませんが、私がみるところ、現時点で喫緊の課題は二つあります。第1は、世界経済を持続的成長軌道に復帰させることです。第2は、危機の再発を防止するための措置を準備することです。この二つの課題に取り組むべく、日本銀行はFRBをはじめ、各国当局と協力して最大限の努力をしています」とした。

 バブルを繰り返す理由については「『自信の循環』とも呼べるものが決定的な役割を果たしていることを強調したいと思います。すなわち、成功が自信につながり、それがやがて自信過剰に、あるいは傲慢にさえ変質していきます。自己満足感も高まっていきます。そして、自信過剰のもとで生成されたバブルが崩壊すると、自信喪失へと変わり、その後、再生に向けた努力が始まります。こうして、一連の循環が再び動きだしていくのです」と説明した。

 そして、中央銀行の役割の再考については「政治的、経済的、社会的な力学がセントラル・バンカーに影響を及ぼすようになり、物価上昇率以外の要素を勘案した金融政策を行うことが次第に難しくなりました」とした上で、「我々は今、金融政策や金融の規制・監督について、近年慣れ親しんできた政策哲学を再考しなければなりません」として、見直しの方向性を3つ挙げていた。

 1、中央銀行の政策目的の重要さ
 2、金融環境の安定性を効果的に測定することの重要さ
 3、適度な裁量性の重要さ

 また中央銀行がルールに基づいて機械的に政策を行うと「市場参加者に織り込まれ、経済がむしろ不安定になる」として、再考することの重要さを述べた。

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