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東大、最も遠い96億年前の銀河団を発見

 東京大学の数物連携宇宙研究機構は10日、現在までに知られている最も遠くの銀河集団となる96億年前の銀河集団を、X線・近赤外線を使って発見したと発表した。今までに知られていた最も遠くの銀河団は92億年前のものだった。

 この発見をしたのは、数物連携宇宙研究機構(Institute for the Physics and Mathematics of the Universe,IPMU)の田中賢幸特任研究員、ドイツ・マックスプランク研究所のAlexis Finoguenov研究員、京都大学・宇宙物理学教室の上田佳宏准教授。この発見についての研究論文は米Astrophysical Journal Letters誌に掲載される。

 宇宙はタイムマシンのようなもので、遠くを見れば過去に遡ることができる。銀河の色・形が宇宙の場所によって変わるようになったのはいつなのか、宇宙の形成過程を突き止めるために、田中研究員らは遠くの銀河団についての調査を開始した。その結果、すばる望遠鏡の近赤外装置MOIRCSを用いて巨大銀河までの距離を測ることに成功し、それらが96億年前に密集していることを確認した。

 現在、宇宙は137億歳で、96億年前よりもっと昔から宇宙は存在していたと考えられている。今回の結果を受け、より昔の銀河団を探す次の研究がすでに始まっているという。

 IPMUは、宇宙への根源的な疑問に答えるために設立された、東京大学総長室直属の国際的研究機関。文部科学省の世界トップレベル研究拠点プログラムの1つとして、2007年に設立された。

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