ゲイツ父が語る「ビル・ゲイツの育て方」
ビル・ゲイツ氏の父で著名弁護士、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同会長を務めるビル・ゲイツ・シニア氏(84)。3人の子供を育てて成功に導いた父親としても世間の注目を集めている。自身の人生で得た教訓や子育てについて書いた著書『Showing Up for Life(人生で大切にすること)』のペーパーバック版を最近発売した。
父子対談を見ようと講堂を埋め尽くした聴衆の前で、ビル・ゲイツ・シニア氏は「息子は子供の頃、反抗的で強情で大変だった」と語った。「子供が成長するに従って、両親との間で様々な問題や争いが起こるものです。そういう意味では、私たちも典型的な家族でした。親が考える常識やルールに、息子は非常に反抗的な態度をとっていました。ほとんどの争いは、息子と母マリーとの間に起こっていたのですが……。」
ビル・ゲイツ・シニア氏と妻マリーさんの間には、息子のほかにも手に負えない2人の娘がいた。そのため、夫妻は教育コンサルタントを2年間雇い、どう子供たちを教育すべきか相談していたのだという。しかし、結局コンサルタントもゲイツ氏のあまりの強情さに根負け。息子の反抗的態度を改めさせるためのアドバイスを期待した両親に対し、「息子さんとの争いはこれからも続くでしょう。そして、最終的には息子さんが勝つでしょう。」と話したそうだ。
ビル・ゲイツ・シニア氏はその後、息子を親の常識で縛るのをやめ、親子の関係を良好に保つことを目指したという。そして、息子を自由に育てたことが、結果として彼の成功に繋がったと言えると話した。
息子のゲイツ氏は「私は成長するにつれて、楽しみが増えていきました。親に反抗的で自分の要求をグイグイ押し付けてくるようなエネルギーにあふれた子供は、私のように後に成功するかもしれない。世間の親たちにそういう可能性を示せたと思う。」と語った。また両親の子育てのよかった点として、「両親が自分の意見を尊重し、子供の時から1人の大人のように扱って育ててくれたこと」をあげた。幼い頃から何でも自分の判断で決めてきたため、21歳でハーバード大学を退学した時も、マイクロソフトを立ち上げた時も、常に自信を持って行動に移すことができたのだという。
聴衆からの「自身の成功は何の結果だと思うか」という質問には、ゲイツ氏は「すべてのサクセスストーリーには、運とタイミングの信じられないような要因がある。想像力と才能もなくてはいけない。成功するには、1つの道を選択し、そしてその仕事で1万時間働くことですね。もちろん、その仕事に対しての情熱が不可欠です。」と語った。
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