900億円以上の資産を自力で築いた女性富豪14人
14人のうちの5人は、夫や兄弟と一緒にビジネスを始めた
一代で自力で資産を形成した女性富豪14人のうち、しかし5人は夫や兄弟などと一緒にビジネスを開始しています。7位のジュリアーナ・ベネトン氏は兄のジュリアーナ・ベネトン氏とベネトンを設立、前述のロサリオ・メラ氏は夫アマンシオ・オルテガ氏と、4位のドリス・フィッシャー氏は夫の故ドナルド・フィッシャー氏とGAPを設立しました。自力でといっても、やはり全く独力で、という人になるとさらに減り、わずか9人となるのです。「ハリー・ポッター」で劇的転身を遂げたローリング氏
全く独力で富を築いた9人の中で、エンターテインメント業界で成功したのは、米有名司会者のオプラ・ウィンフリー氏と「ハリー・ポッター」シリーズの著者J.K.ローリング氏です。オプラ・ウィンフリー氏は未婚の母のもとで育ち、幼少期はかなり過酷な苦労をして育ったものの、成績優秀で、奨学金を受けてテネシー大学へ入学。学生時代からテレビ局でアンカーマンとして働き出し、その後トーク力が認められて番組の司会を任されるようになりました。1986年からスタートした「オプラ・ウィンフリー・ショー」で知られ、昨年の収入は3億1500万ドル(約281億円)、総資産は24億ドル。同番組は現在全米と世界140カ国で放送されていますが、2011年に終了が決定。ウィンフリー氏は自身の今後、ケーブルテレビ局で新番組をスタートさせることになっています。
児童文学作家のJ.K.ローリング氏は、最も劇的な転身を遂げた1人として注目されることが多い富豪です。大学卒業後に秘書としてロンドンで働き、その後英語の教師となりポルトガルへ。現地で結婚して娘をもうけたものの、結局離婚。英国に帰国して貧しいシングルマザーとして、生活保護を受けながら、「ハリー・ポッター」シリーズの第1作となる「ハリー・ポッターと賢者の石」を書き上げました。当時は冷暖房費を節約するために、外出してカフェで小説を執筆していたというエピソードもあるほどです。しかし「ハリー・ポッター」は世界で64ヶ国語に翻訳されて出版され、その後の成功は誰もが知る通りです。
才能があれば一発逆転が可能なエンターテインメント業界は、他の業界に比べて女性が成功しやすい世界だと言えるのかもしれません。

女性富豪の半数が中国人
またこの女性富豪14人のうち、半分の7人が中国人女性だったことは大きな注目点です。ここ数年で急成長を遂げている中国経済は、他国よりも女性の起業家へ多くのチャンスを提供。さらに中国の巨大な消費者人口と安い労働力が、女性富豪の誕生を助けた大きな要因だとされています。中国の家庭の家計収入のうち、女性が占める割合は1950年代には20%だったものの、現在は約50%にまで上昇。女性が働き、男性と同等もしくはそれ以上に稼ぐことは、中国社会では比較的浸透してきたと言えます。一方、世界的にはまだまだ女性の起業家は少なく、世界で100万ドル以上のビジネスを展開している企業のうち、女性が経営している企業は約20%です。しかし、今後中国を含むアジアの急成長市場から、さらに女性富豪が生まれてくることは確実。10億ドル(約913億円)以上の資産を自力で築く女性富豪の数は、将来的にはもっと増加するはずです。
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