慶應に受かる子はなぜキッチン好きなのか? 頭のよい子が育つ食卓【1】
◆「伝える」ことを意識しているお母さんたち
キーワードは「伝統の味」。これはおせちや郷土料理だけではなく、ハンバーグやカレー、コロッケ、鶏のからあげなど、家庭の伝統の味が息づいている家庭が多かったそうです。作り方、材料、味付けなど各家庭の個性が出ていて、子どもたちはみな「うちのが一番おいしい」と言っていたそうです。そして、おせち料理やひな祭り、お月見などの季節行事にまつわる料理、代々受け継いできたその地方に伝わる郷土料理を意識して子どもに伝えたい、と思っているお母さんが多いことがわかりました。味覚を伴う記憶は、強く心に残るものです。子どものころにお母さんが作ってくれた料理が味覚の基本になります。自分が大人になって子どものために料理を作るときも、それを再現しようとします。また、「食べた瞬間、その料理にまつわる思い出がすごい勢いでよみがえる」という経験は、みなさんにもあるのではないでしょうか。
味覚を共有することは、強い一体感にもつながります。食事が家族共通の思い出になり、家族の一体感も増します。こうして子どもたちは、無意識のうちに○○家の一員としての自分の居場所があることを、強く感じるようになるのです。
◆参加型の料理が、子どもの記憶に残る
子どもが喜ぶ料理として餃子を挙げた家庭が多く見受けられました。子どもに餃子を包むのを手伝わせると、競うようにしてたくさん食べたというお話もありました。今回の調査で注目したいのは、料理している人が見える、自分自身が料理作りに参加する、カレーや餃子、ホットケーキなどの参加型の料理ほど、子どもにとっては記憶に残る味になっている、ということでした。
次回も親子のコミュニケーションの場としての食卓をご紹介します。
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