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駒場東邦から慶應医学部に合格した家庭の食卓 頭のよい子が育つ食卓【5】

◆武田亮さん(仮名)
駒場東邦中・高卒 慶應義塾大学医学部 4人家族(父:商社勤務 母:ピアノ教師)


 有名小学校、中学校を経て慶應義塾大学に入学した大学生200名の、キッチンや食卓にまつわるエピソード、アンケート調査などをまとめた『頭のよい子が育つ食卓』(朝日新聞出版)からご紹介する5回目は、慶應義塾大学医学部に合格した武田亮さん(仮名)の食卓です。

 ◇◇◇


 「おいしいおやつ」で子どもとの会話を増やす

 ほかの多くのご家庭と同様、武田家の父も仕事が忙しく、特に子どもが小さいころは家族の夕食時間までに帰宅できることはまれでした。母は、家族のために一生懸命働いている父のために、家に帰るのが楽しみになるような「工夫」はできないかと考えました。

 そこで生まれたのが「コーヒータイム」の習慣です。

 「亮が3歳ぐらいのころから始めた習慣です。今では子どもたちも実習や部活で帰りが遅いので、全員が揃わないこともありますが、20年近く、ほとんど毎日続けています」

 子どもたちが小さかったころの武田家では、先に母と子供3人で夕食を済ませてしまいます。母は後片付けや家事、子どもたちはテレビを見たり、宿題をしたりしているうちに、父が帰宅。父の夕食が終ると、家族全員が食卓に集合、夜9時半~10時ころから「コーヒータイム」が始まります。

 「駄菓子ではなく、おまんじゅうやケーキなど“ちょっとおいしいおやつ”を出すようにしました。子どもたちはそれが楽しみで集まってきて、ま、“餌付け”みたいなものですね(笑い)」

 コーヒータイムでは、それぞれがその日にあったことを報告したりと、みんなよくしゃべるのだとか。最近では、亮さんの友人が遊びに来ていると、一緒にコーヒータイムに参加するそうですが、「こんなに子どもとよく話している父親は珍しいんじゃないか」と言われたそうです。

 多くの父親は忙しい日々を過ごしており、平日は特に子どもとすれ違いになり、毎日ほとんど会話をしていないという状態になりがちです。それが武田家では、母の工夫で毎日のだんらんが実現しているのです。

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