資産5億円以上の富裕層はリスクマネーが約8割
貯蓄から投資への政府の掛け声もむなしく、これが一般的な日本人の投資動向のイメージだろう。ところが野村総合研究所の富裕層アンケート(2007年)をみると、富裕層に関してはこれと異なる姿が浮かび上がる。
金融資産を1億円以上もっている人の金融資産ポートフォリオをみると、お金持ちの金融資産は額が多くなるほど、預貯金などほぼリスクのない資産よりも、株式や投資信託などのリスクがある資産(リスクマネー)の割合が高くなっている。1億円以上5億円未満の層では、リスクマネーの割合が61%、預貯金が39%。これが5億円以上の層になると、リスクマネーの割合は77%に達し、預貯金は23%に過ぎない。
野村総研で富裕層に関する研究を続けている宮本弘之上級コンサルタントは「お金持ちになればなるほどリスクマネーの割合が高まるのは、生活に必要な最低限のお金を確保した状態で、その他の金融資産を運用に回せるため。金融資産を5億円もつ人が23%しか預貯金として残していない場合でも、その額は1億1500万円。すぐ現金化できる財産がそれだけあれば、たとえ他の財産がなくてもすぐに生活に困ることはない。金融資産を増やしたいと考えるお金持ちならば、多くの財産を高い運用利回りが見込める金融商品に置き換えるだろう」と分析している。


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