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インド株式市場急落も中長期的には買い場か

 16日のインド株式市場は急落。ムンバイ証券取引所のSENSEX30種が大幅に下落し、前日比444ポイント(2.19%)安の1万9865で引けた。下げ幅は5月25日(447ポイント安)以来の大きさとなった。

 インフレ抑制を目指す各国中銀の利上げで、株式投資に振り向けられる資金が減少するとの見方が広がった。個別株ではインド最大の銅生産会社、スターライト・インダストリーズが銅相場の下落を嫌気して安い。もっともSANSEX30種は外国人投資家の買いで、最高値付近まで上昇していた。中長期的にみれば、今後も緩やかな景気拡大が続き、来年以降には再び加速する可能性がある。

 インド株式市場では10月に、外国人投資家の買い越し額が月間最高記録を更新。米追加緩和期待によってルピーが対ドルで急上昇する一方、株式市場は石炭公社の大型上場を控えて、株式需給懸念から2万ポイント付近で一進一退の動きが続いていた。石炭最大手のインド石炭公社(コールインディア)が、IPOで1500億ルピーを調達。これは、インドでは過去最大のIPOだった。

 もっとも、インドの中長期的に良好なファンダメンタルズが変化したわけではない。インド準備銀行は11月2日、政策金利を引き上げ。ただし先行きのインフレ率見通しは据え置いており、短期的には利上げ打ち止めの公算が高い。金融引き締めにも関わらず、足下の個人消費は旺盛。自動車など耐久財消費のほか、公共部門によるインフラ投資も堅調で、民間・公的部門ともに内需が景気をけん引している。

 また、旺盛な内需を背景に輸入も拡大し、慢性的な貿易赤字により経常収支も赤字基調が続いている。第一生命経済研究所経済調査部の西濱徹副主任エコノミストは「海外資金の流入によってファイナンスされており、足下の外貨準備高は増加するなど対外信用力は向上している。今後も緩やかな景気拡大は続くと予想され、来年以降には再び加速することも考えられる」としている。

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