金融危機の影響を受けた「御三家」受験生の動向
小中学校の受験事情に詳しいバレクセルの野倉学代表は「中学受験対策は4年生に始めるケースが多いが、今の6年生は2年前に金融危機を体験している。親の所得が伸び悩んだため、この時点で私立受験を断念した子どもも多い。また、例年なら6校併願していた受験生が、今年は4校程度に絞ってくる可能性が高い。都立高校復権の動きや公立無償化の影響もある。ただし有名校に限れば景気とは関係なく相変わらずの人気で、特に御三家の受験者数は減少しないだろう」と語る。
御三家とは、言わずと知れた「開成」「麻布」「武蔵」の私立三校。また国立の「筑波大学付属駒場中学・高校」、通称〝筑駒(つくこま)〟が、御三家を上回る難関校とされる。「筑波大付属駒場の入試問題は教育研究者が練った良問で、付け焼刃の受験対策は通用しない。その存在自体が教育専門家の研究対象という性格をもち、公開授業が多く、自ずと教師も磨かれる。受験勉強漬けではなくても成績が良い、根っから優秀な子どもが入学する点では他校と一線を画す」(野倉氏)。
中学校の偏差値は予備校によってバラつきがあり、あくまでも参考指標だが、一例をあげると「筑波大付属駒場中学校」「開成中学校」78、「慶応義塾中等部」77、「麻布中学校」「桜蔭中学校」76となっている。また、2010年度の東大合格者実績をみると、「筑波大付属駒場」は100名で卒業生の63%が東大に合格。以下「開成」が168名で42%。「栄光学園」が57名で32%、「麻布」が91名で31%と続く。
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