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1年で150億ドル「史上最大のボロ儲け」の秘密


「史上最大のボロ儲け」
「史上最大のボロ儲け」
 150億ドル(当時のレートにして約1兆8000億円)。

 これは、無名の『中小ヘッジファンド』ポールソン&カンパニーが2007年の、たった1年間で稼いだ金額だ。もちろん金融史上最大の利益額だ。

 最大の利益で、今なお金字塔として語り継がれている。冴えない無名のヘッジファンドマネージャー。このまま世に名を残すこともなく、消えていくその他大勢の候補の一人だった。

 だが、ウォール街でいまや「ジョン・ポールソン」の名を知らない人間はいない。凡庸ないちヘッジファンドマネージャーから、金融史上最大のディールを成功させたポールソン氏も不動産、CDS(クレジットデフォルトスワップ)は素人同然だった。

 ちょうど世は、住宅バブル全盛時。だが、この冴えない素人は、プロたちも思いも考えもしなかった住宅市場の暴落に、人生最後の大勝負を賭けるつもりでいた。

 ポールソン氏はなぜ、頂点に上り詰めることができたのか。「史上最大のボロ儲け」(阪急コミュニケーションズ、1800円)では、その裏側を余すところなくつづられている。

 筆者のグレゴリー・ザッカーマン氏は、ウォール・ストリートジャーナルの記者。ポールソン氏への約50億円にも上る取材、周辺取材も合わせて約200時間にも及ぶ取材を敢行し、青春ドラマのような疾走感を思わせる筆致で史上最大のディールを描く今年最大の傑作。

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