ヘッジファンドマネジャー
更新日:2007年12月03日
カラフルな人たち

ヘッジファンドマネージャーも含め、数多くのマネージャーにインタビューしたが、実にカラフルな人が多かった。ハンサムな元ボクサー、元宇宙工学のエリートエンジニア、哲学者を標榜する人。彼等がなぜヘッジファンドを開設したがるかといえば、第一に運用がうまくいけば莫大な成功報酬が貰えるというインセンティブのためである。同時に運用規制が少ない事も自由に運用の腕をふるうのには有利なのである。煩い上司がいないのもいい。それで最も優秀なファンドマネージャーは、次々とヘッジファンドへと移ってしまう。その中にはモラルの高くないマネージャーも混じっているので、詐欺事件なども後を絶たない。しかし、サラリーマンの身ではファンドマネージャーは務まらない。この点は投資の教祖的存在であるウォーレン・バフェットも指摘している。組織の人間、組織の理論とファンドマネージャーは相容れない存在なのである。
性格と投資手法の関連性

ファンドマネ-ジャーの性格と投資手法にも関連性がありそうだ。何故か、買い持ちが得意な人もいれば、売り持ちが得意な人もいる。また自分は性格的にマーケットニュートラル型の手法が合っていると明言する人もいる。
注意すべきファンドマネージャー

どうしても、特に若いファンドマネージャーは、よい成績が続くと自分は何でも出来ると、神に近づいたような気分になるらしい。ギリシャ語でヒブリスという。これに犯された人は突如、米国株の運用から日本株にも手をだしたり、自分の投資手法とは別の手法にも手を広げたりし、結局は失敗する。一時的に良い成績を出すファンドは結構多いが、毎年コンスタントに良い成績をだすファンドマネージャーはごく限られている。
(「週刊 金融財政事情」に掲載)

東京生まれ。米国マウント・ホリヨーク大学を経て、国際基督教大学社会科学科卒業後、国際会議同時通訳者となる。大手証券会社にて主として医薬品・バイオ企業間の企業買収に携わる。1991年、国際税務・国際投資コンサルティング会社、アルベロサクロ株式会社を設立し、代表取締役に就任する。国内外の幅広い人脈を生かし国際的視野に立ったファイナンシャルアドバイザーとして活躍。ヘッジファンド、プライベートバンク、ファミリーオフィス、資産継承、金銭教育をコンサルティングテーマとする。著書に『欧米資産家に学ぶボーダーレス時代の資産運用法』(東洋経済新報社)、『プロが教える海外資産投資-あなたの財産を有利に殖やすノウハウ』(太陽企画出版)、『金銭教育-小遣いから資産家の二世教育まで』(総合法令出版)、『わが子が成功するお金教育-よい小遣い悪い小遣い』(講談社+α新書)、『セレブのルール』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『カモにならない投資術-人生後半からの負けないお金哲学』(太陽企画出版)がある。現在はコンサルティング・資産運用に携わる他、団体の役員(国際基督教大学参与、特定非営利活動法人相続税寄付推奨会議理事、東京財団資金委員)、ロータリークラブ役員等、幅広い活動を行なっている。富裕層の会員制プライベート・クラブYUCASEE ( ゆかし)のメンバー。
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