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中国の富裕層、日本産「超高級リンゴ」を食す

 中国重慶市のスーパーでは、1つ228元(約2800円)のリンゴが売られている。これは日本産の「世界一リンゴ」で、大きさはバレーボール大。売れ行きは好調で、入荷が間に合わないためよく品切れになるという。朝日新聞のネット版が伝えた。日本の農産物は、海外市場で競争力があるのだろうか?

 思えば、当時の小泉首相が「北京では青森のリンゴが一つ2000円で売られている!」とメールマガジンで気炎を上げ、「攻めの農業」を唱えたのは2005年。農林水産省は5年間で日本の農林水産物輸出額を倍増する目標を掲げた。

 それから6年。輸出が倍増したとの報告はなく、日本貿易振興機構(JETRO)によると、09年の日本の農林水産物の輸出額は前年比13%減の4375億円。04年以降輸出は順調に伸びていたが、08年にリーマンショックで失速し5005億円となり、09年にはさらに大幅減となった。

 輸出を相手国・地域別にみると09年は1位が香港、2位が米国、3位が台湾。前年に5位だった中国が4位に上昇し、5位が韓国という順位になっている。

 輸出が伸びているのは経済成長の著しい中国で、日本産果実だけでなく、「さけ」「ます」「たら」などの水産物も人気が高い。日本から中国に輸出される食品の多くは加工原料用の水産物が多いのが特徴。また、中国産粉ミルクへのメラミン混入事件の影響で、日本製乳製品の人気も高いという。

 ちなみに冒頭の「世界一リンゴ」は、青森県りんご試験場がデリシャスにコールデンデリシャスを交配して誕生した高級品。農水産物すら中国に「買い負ける」日が来るのかもしれない。

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